コンテナ
このOracle Linux 9リリースでは、コンテナに関連する次の機能、拡張機能および変更が導入されています。
バージョン5.2に更新されたPodman
Podmanがバージョン5.2に更新されました。Podmanのコンポーネントはcontainer-tools
パッケージに含まれています。
主な機能および変更点は次のとおりです:
- PodmanおよびBuildahを使用して、Open Container Initiativeアーティファクト・マニフェストをイメージ索引に追加できるようになりました。
buildah manifest add
には、次のオプションがあります:-
--artifact
は、アーティファクト・マニフェストを作成します。 -
--artifact-type
、--artifact-config-type
、--artifact-layer-type
、--artifact-exclude-titles
および--subject
は、アーティファクト・マニフェストのコンテンツを指定します。
buildah manifest annotate
には、次のオプションがあります:-
イメージ索引のエントリの1つではなく、索引自体に注釈を設定する--indexオプション
-
イメージ索引のサブジェクト・フィールドを設定するための--subjectオプション。
buildah manifest create
には、新しいイメージ索引に注釈を追加するための--annotation
オプションが含まれています。 -
-
podman manifest add
には、Open Container Initiativeアーティファクトをマニフェスト・リストに追加するための新しい--artifact
オプションが含まれています。 -
[engine]
セクションのcontainers.conf
構成ファイルで、新しいhealthcheck_events
オプションをfalse
に設定して、Podmanhealth_status
イベントのロギングを無効にします。 -
コンテナ構成の
podman update
コマンドは永続的です。これは、SQLiteおよびBoltDBデータベース・バックエンドに適用されます。 -
buildah build
、podman build
およびpodman farm build
では、新しい--compat-volumes
オプションを使用できます。このオプションは、内容を後でADD命令およびCOPY命令のみで変更できるように、VOLUME命令を使用してマークされたディレクトリの内容に対する特別な処理をトリガーします。これらの場所でRUN命令で行われた変更は破棄されます。以前は、この動作がデフォルトでしたが、現在はデフォルトで無効になっています。 -
containers.conf
ファイルに格納されているシステム接続およびファーム情報は読取り専用になります。システム接続およびファーム情報は、Podmanでのみ管理されるpodman.connections.json
ファイルに格納されるようになりました。Podmanは、[engine.service_destinations]
や[farms]
セクションなどの古い構成オプションを引き続き使用します。接続またはファームを手動で追加および編集しますが、podman system connection remove
を使用してcontainers.conf
ファイルから接続を削除することはできません。Podman v4.0によって追加されたシステム接続は、Podman v5.0へのアップグレード後も変更されません。 -
podman pod inspect
は、ポッドの数に関係なくJSON配列を提供します。以前は、1つのポッドを検査するときに、podman pod inspect
によってJSON配列が省略されていました。 -
podman inspect
では、コンテナの出力が変更され、次のものが含まれています:-
Entrypoint
フィールドは、文字列から文字列の配列に変更されます。 -
StopSignal
は、整数から文字列に変更されます。 -
ヘルス・チェックなしでコンテナを検査する場合、ヘルス・チェックに対して
nil
を返します。
-
-
cgroups v1は非推奨です。Podmanは、cgroups v1システムで使用されたときに警告を出力するようになりました。
PODMAN_IGNORE_CGROUPSV1_WARNING
環境変数を設定して、警告を抑制できます。 -
pasta
は、ルートレス・ネットワーキングのデフォルト・ツールとしてパフォーマンスを向上させるためにslirp4netns
を置き換えます。pasta
という名前のネットワークは使用できなくなりました。
詳細は、https://github.com/containers/podman/releasesを参照してください。