コンパイラおよび開発ツール
このOracle Linux 9リリースでは、コンパイラおよび開発ツールに関連する次の機能、拡張機能、および変更が導入されています。
mavenモジュール・ストリームを3.9に更新
maven 3.9パッケージへの新しい更新が使用可能になりました。Maven 3.9はMaven 2と互換性がありません。
主な拡張機能は次のとおりです:
maven-openjdk21パッケージが使用可能になり、OpenJDK 21でMavenをシームレスに実行できるようになりました。OpenJDK 21パッケージでは、Mavenワークフロー用にサポートされているJavaランタイムの拡張セットが提供されるので、開発環境およびビルド環境の柔軟性が向上します。
インストールするには、次のように入力します:
sudo dnf module install maven:3.9Maven OpenJDKをバージョン21に更新
Maven OpenJDKがバージョン21に更新されました。
複数のJavaバージョンで動作するMavenがOracle Linuxに含まれるようになりました。maven-openjdk21パッケージを使用すると、OpenJDK 21でMavenをシームレスに実行できます。主な変更点は次のとおりです:
- MavenワークフローのJavaランタイムの拡張セット。
- 開発環境およびビルド環境の柔軟性の向上。
Rustツールセットをバージョン1.84に更新
Rustツールセットがバージョン1.84になりました。
詳細は、https://blog.rust-lang.org/2025/01/30/Rust-1.84.1/を参照してください。
libvaをバージョン2.22.0に更新
libvaパッケージが2.22.0に更新されました。
主な拡張機能は次のとおりです:
- VVCデコードLibVAインタフェースの追加
linux-dmabufとの連携
LLVMツールセットをバージョン19.1.7に更新
LLVMツールセットがバージョン19.1.7に更新されました。
詳細は、https://discourse.llvm.org/t/llvm-19-1-7-released/84062を参照してください。
LLVMツールセットはローリング・アプリケーション・ストリームであり、最新バージョンのみがサポートされています。
PCPをバージョン6.3.2に更新
PCPがバージョン6.3.2に更新されました。
詳細は、https://github.com/performancecopilot/pcp/blob/main/CHANGELOGを参照してください。
valgrindをバージョン3.24.0に更新
valgrindがバージョン3.24.0に更新されました。
詳細は、https://valgrind.org/docs/manual/dist.news.htmlを参照してください。
Gnu ldリンカーの更新
ldリンカーが更新されて、主に次のように変更されました:
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メモリー領域内の読取り、書込み、および実行権限を使用するアプリケーションをリンカーが検出するので、バッファ・オーバーフローの脆弱性を防止しやすくなりました。
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実行可能スタックを使用するアプリケーションをリンカーが検出し、発生時にエラーを返すので、バッファーのオーバーフローの脆弱性を防止しやすくなりました。
Boost C++ライブラリをバージョン1.75.0に更新。
Boostがバージョン1.75.0に更新されました。
boost-develパッケージが更新されて、BoostConfig.cmakeおよびその他のCMakeスクリプトが提供されるようになりました。
Goツールセットをバージョン1.23に更新
Goツールセットがバージョン1.23に更新されました。
詳細は、https://tip.golang.org/doc/go1.23を参照してください。
Goツールセットはローリング・アプリケーション・ストリームであり、最新バージョンのみがサポートされています。