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5 Private Automation Hubのアップグレード

この章では、Private Automation Hubのアップグレードについて説明します。

2.1から2.2へのアップグレード

Private Automation Hubを2.1から2.2にアップグレードするには、次を実行します:

1. OSバックアップの実行を検討します。 システムのバックアップは、アップグレードが失敗した場合にシステムを以前の状態にリストアできるようにすることをお勧めします。

2. Private Automation Hubのバックアップを作成します。 詳細については、「Private Automation Hubのバックアップとリストア」を参照してください。

3. Private Automation Hubを実行しているシステムで、すべてのPrivate Automation Hubサービスを停止します:

   sudo systemctl stop pulpcore

4. ステータスをチェックして、すべてのサービスが停止していることを確認します:

   sudo systemctl status pulpcore* -all

5. ローカルまたはリモートのデータベース・ホストで、データベースを制御するユーザー・アカウントにログインします。

   sudo su - postgres

6. 実行中のpostgresqlのバージョンを確認します。

   rpm -q postgresql

   たとえば、次のレスポンスはpostgresqlバージョン10を示しています:

   postgresql-10.23-4.0.1.module+el8.9.0+90164+87901204.x86_64

7. 次のいずれかの操作を行います。
   • バージョン13がインストールされている場合は、ステップ17に進みます。
   • バージョン10、11、または12がインストールされている場合は、次のステップに進みます。
8. データベースをエクスポートします。 データベースをエクスポートすると、データベースをリストアするために必要なすべてのSQLコマンドと入力データを含むスクリプト・ファイルが作成されます。 たとえば、このコマンドは、データベース・ホーム・ディレクトリにhub.dumpファイルを作成します:

   pg_dumpall > hub.dump

9. データベース・ユーザー・アカウントを終了します:

   exit

10. データベース・サーバーを停止します:

    sudo systemctl stop postgresql

11. 既存のデータベース・データ・ディレクトリを削除(およびオプションでバックアップ)します。 たとえば、次のコマンドは、ホーム・ディレクトリ内のバックアップ・ファイルを削除して作成します:

    sudo mv /var/lib/pgsql/data/ ~/data.old

12. データベースの現在のバージョンを削除します:

    sudo dnf remove postgresql

13. 「リモート・データベースの設定」の説明に従ってデータベースを再インストールし、データベースを再起動してこのステップに戻るステップを含む手順に従いますが、これらのオブジェクトがすでにダンプ・ファイルに存在するため、ステップ9から11のユーザーおよびデータベース・パルプの作成は無視します。
14. 更新が完了したら、hub.dumpファイルをインポートしてデータベースを設定します。 次のコマンドを実行します。

    sudo su - postgres
    psql -d postgres -f hub.dump
    exit 

15. Private Automation Hubサーバーで、プライベート自動化ハブ・サービスおよびNGINXプロセスを再起動します:

    sudo systemctl start pulpcore* -all
    sudo systemctl start nginx

16. Private Automation Hub機能をテストし、すべてが期待どおりに機能していることを確認します。
17. Private Automation Hubサーバーで、次のコマンドを実行します:

    sudo dnf install oraclelinux-automation-manager-release-el8-2.2
    sudo dnf config-manager --disable ol_automation2

18. Private Automation Hubデプロイメント・サーバーで、次のコマンドを実行します:

    sudo dnf install oraclelinux-automation-manager-release-el8-2.2
    sudo mv /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo.OLD
    sudo mv /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo.rpmnew /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo

19. Private Automation Hubサーバーおよびデプロイメント・サーバーのOSを更新します:

    sudo dnf update -y --refresh

20. Private Automation Hubサーバーで、collect staticコマンドを実行します:

    sudo PULP_SETTINGS=/etc/pulp/settings.py /usr/bin/pulpcore-manager collectstatic --clear --noinput

21. デプロイメント・ホストで、Private Automation Hubのインストールに使用したユーザー・アカウントと同じユーザー・アカウントで、Private Automation Hubのインストーラを実行します。

    ansible-playbook -i hosts single-node-install.yml -e "olpah_admin_password=<admin_password> olpah_db_password=<db_password>"

    ノート:

    サーバーを最初に作成したときにパラメータ・ファイルを使用した場合は、このコマンドの実行時に再度使用する必要があります。 たとえば、コマンドライン-e "@single-node-vars.yml"の末尾に次を追加します。

ビルダー・ユーティリティ2.1から2.2へのアップグレード

Private Automation Hub Builderユーティリティを2.1から2.2にアップグレードするには、次を実行します:

1. 以前のバージョンのビルダー・ユーティリティをインストールしたホストで、次のコマンドを実行します:

   sudo dnf install oraclelinux-automation-manager-release-el8-2.2
   sudo mv /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo.OLD
   sudo mv /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo.rpmnew /etc/yum.repos.d/oraclelinux-automation-manager-ol8.repo
   sudo dnf update python39-ansible-builder

2. execution-environment.ymlファイルをolam-eeおよびolam-builderの2.2イメージに更新します。 たとえば、次のエントリを検索します:

   base_image:
   name: container-registry.oracle.com/oracle_linux_automation_manager/olam-ee:latest
   builder_image:
   name: container-registry.oracle.com/oracle_linux_automation_manager/olam-builder:latest

   latestを2.2に変更します:

   images:
   base_image:
   name: container-registry.oracle.com/oracle_linux_automation_manager/olam-ee:2.2
   builder_image:
   name: container-registry.oracle.com/oracle_linux_automation_manager/olam-builder:2.2

3. Private Automation Hubを使用してolam-eeまたはolam-builderイメージを格納する場合は、イメージを2.2に更新し、execution-environment.yml内のイメージを新しい2.2イメージにポイントします。

4. 2.2で使用することを意図した以前のリリースで作成された実行環境が、依存関係の変更について評価されていることを確認します。 たとえば、以前の実行環境が古いバージョンのansible-coreを使用して作成された場合、これらの古い実行環境で使用されているコレクションまたはモジュールが、Oracle Linux Automation Manager 2.2ノードで実行されている新しいバージョンのansible-coreで引き続き機能することを確認します。