0.5.0 (2015年8月10日)
カーネル・リリース:
4.1.4-4.el6uek
新しいアーキテクチャ:
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SPARC64上のLinuxは、dtrace、profile、syscallおよびSDTプロバイダでサポートされています。ユーザー・スペース・トレースはまだ機能しません。
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カーネル・レベル(kuidおよびkgid)でのネームスペース・サポートに対応するために、uid / gid処理が更新されました。Dサブルーチンによって報告(または構造から取得)されるすべてのuid / gid値は、初期ユーザー・ネームスペースに基づいて評価されます。
新規オプション:
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-xuseruid: 非systemdシステム(OL6など)で、最初の非システム・ユーザーのユーザーIDを指定します。(通常はデフォルト値が適切です。)この下のuidを持ち、実際にはデーモンのように見えるプロセスは、dtrace -pまたは-cで明示的に指定されている場合にのみptrace()dになります。
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-xsysslice: systemdシステム(OL7など)で、システム・スライスの名前を指定します。(ほとんどの場合、デフォルト値が適切です。)このスライスまたはルート・スライス内のプロセスは、重要なシステム・デーモンとみなされ、前述のように明示的に指定されている場合にのみptrace()dとなります。
systemd/非systemdの決定は動的に行われるため、initシステムを自由に切り替えることができ、すべてが引き続き機能します。
ユーザーから見える内部の変更:
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UEK4 4.1カーネルのトランスレータのサポート。
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NOFAULT保護下でカーネル・メモリーにアクセスすると、NOPF (ページ・フォルトなし)も意味するようになりました。以前は、NOPFはNOFAULTに加えて設定できるオプションでした。
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デバッグ出力が改善されました(コンパイル時に有効になる)。
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以前はsdt_instr_tと呼ばれていたデータ型の名前がasm_instr_tに変更されました。この変更が行われたのは、このデータ型がSDTプロバイダ以外のコードで使用されるため、より汎用的な名前が適切であるためです。
バグ修正:
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トレース不可能なプロセスのシンボル解決が改善されています。
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PIDが無効なdtrace -pで、適切なエラー・メッセージが生成されるようになりました。