rw_read_held
指定した読取り/書込みロックを読取り側が保持しているかどうかを確認します。
int rw_read_held(vmlinux`rwlock_t *rwlock)
rw_read_held
関数は、指定された読取り/書込みロック(rwlock)が読取り側によって保持されている場合、ゼロ以外の値を返します。ロックが書込み側のみで保持されている場合やまったく保持されていない場合、rw_read_held
はゼロを返します。
例7-41 rw_iswriterを使用して、ライターが指定されたリーダー・ライター・ロックを保持または待機しているかを確認する方法
この例では、2つの節が含まれています。最初の節は、_raw_read_lock
の入力時にトリガーされ、rw_read_held
関数を使用してロックが保持されているかどうかを表示します。この段階ではロックが保持されないため、出力は0を返します。_raw_read_lock
が戻るとロックが保持され、rw_read_held
関数は1を返します。
fbt:vmlinux:_raw_read_lock:entry
{
self->rlock = (rwlock_t *)arg0;
printf("read entry %x\n", 0 != rw_read_held(self->rlock));
}
fbt:vmlinux:_raw_read_lock:return
/self->rlock/
{
printf("read return %x\n", 0 != rw_read_held(self->rlock));
exit(0);
}