DTraceコンパイル時および実行時のオプションの設定
DTraceは、実行時オプションまたはコンパイラ・オプションの選択を設定または有効化することで調整できます。 オプションを設定するには、dtraceコマンドの実行時に-xコマンドライン・スイッチを使用するか、Dプログラムでpragma行を指定します。 オプションに値を指定する場合は、オプション名に等号(=)とオプション値を指定します。
値の接尾辞
サイズや時間を示す値には、次のオプションの接尾辞を使用します:
-
kまたはK: キロバイト -
mまたはM: メガバイト -
gまたはG: ギガバイト -
tまたはT: テラバイト -
nsまたはnsec: ナノ秒 -
usまたはusec: マイクロ秒 -
msまたはmsec: ミリ秒 -
sまたはsec: 秒 -
mまたはmin: 分 -
hまたはhour: 時間 -
dまたはday: 日数 -
hz: 毎秒数
例5-1 DTraceユーティリティを使用したオプションの有効化
dtraceコマンドは、-xスイッチを使用すると、コマンドラインでオプション設定を受け入れます。次に例を示します:
sudo dtrace -x nspec=4 -x bufsize=2g \
-x switchrate=10hz -x aggrate=100us -x bufresize=manual
例5-2 DTrace Dプログラムでオプションを有効にするプラグマ行
Dプログラムでオプションを設定するときには、#pragma D、文字列optionおよびオプション名と値の順に指定します。 有効なオプション設定の例を次に示します:
#pragma D option nspec=4
#pragma D option bufsize=2g
#pragma D option switchrate=10hz
#pragma D option aggrate=100us
#pragma D option bufresize=manual