2 Podmanと関連ユーティリティのインストール

次の手順では、Oracle LinuxホストにPodmanと関連ツールをインストールする方法について説明します。これらのツールの削除手順についても説明します。

Podmanと関連ユーティリティBuildahおよびSkopeoは、できるかぎり相互に独立して機能するように設計されています。たとえば、BuildahはPodmanに依存しません。つまり、コンテナ構築のインフラストラクチャとコンテナを実行するための環境を分離できます。buildahパッケージは、Podmanを実行するシステムと同じシステムにインストールすることも、それとは別のシステムに必要に応じてインストールすることもできます。同様に、Skopeoは、特定の要件に応じてその他のユーティリティとは別にインストールできます。

Podmanを使用するには、最新バージョンのRHCKまたはUEKがインストールされている必要があります。

Podmanと関連ツールは、ULN上のOracle Linux 8とOracle Linux 9およびOracle Linux yumサーバーで使用できます。

Oracle Linux 8にPodmanと関連ツールをインストールするには、次のdnfコマンド構文を使用してcontainer-toolsモジュールをインストールします。

sudo dnf module install container-tools:ol8

Oracle Linux 9にPodmanと関連ツールをインストールするには、次のdnfコマンド構文を使用してcontainer-toolsパッケージをインストールします。

sudo dnf install container-tools

ノート:

Oracle Linux 9でリリースされた初期アプリケーション・ストリームは、ユーザー・エクスペリエンスを簡素化するためにモジュール形式ではリリースされていません。そのため、Oracle Linux 9に初期アプリケーション・ストリームをインストールするときには、モジュールを参照する必要なしにdnf installコマンド構文を使用できます。

Podmanの確認

podman infoコマンドを使用して、Podmanの構成およびバージョンに関する情報を表示します。

sudo podman info

詳細は、podman(1)マニュアル・ページを参照してください。

必要に応じてpodman-dockerパッケージをインストールすると、効果的にdockerコマンドにpodmanの別名を指定できます。インストールされたパッケージは、ユーザーがDockerに詳しい環境や、自動化でdockerコマンドが存在することを想定している環境で役立ちます。

podman-dockerパッケージをインストールするには

sudo dnf install podman-docker

Podmanを削除するには、実行しているすべてのPodmanコンテナおよび関連するsystemdサービスを停止します。詳細は、「コンテナの管理」を参照してください。

すべてのコンテナを停止または一時停止すると、podmanパッケージを削除できます。

sudo dnf remove podman

Buildahの確認

Buildahの現在のバージョンを確認するには、--versionフラグを指定します。

sudo buildah --version

コマンド・リファレンスについては、buildah -hコマンドを使用します。

sudo buildah -h

詳細は、buildah(1)マニュアル・ページを参照してください。

buildahパッケージを削除するには

sudo dnf remove buildah

Skopeoの確認

バージョン情報およびコマンド・リファレンスについては、skopeo -hコマンドを使用します。

sudo skopeo -h

詳細は、skopeo(1)マニュアル・ページを参照してください。

skopeoパッケージを削除するには

sudo dnf remove skopeo