ローカル・ディストリビューション・ミラーの前提条件
ローカル・ディストリビューション・ミラーとして設定するシステムは、次の基準を満たしている必要があります。
- 公式のOracle Linuxソースに接続するために、インターネットにアクセスできることが必要です。
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yumメタデータを作成するためのメモリーが6GB以上あること。
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システム・クライアントによるミラー化されたリポジトリへのアクセスを提供するように構成する必要があります。
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ホストしているパッケージのコピーを格納するのに十分なディスク領域があること。
必要なディスク領域を計算する際には、次の事項について考慮してください。
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ディスク領域の要件は、ミラー化するリポジトリまたはチャネルに応じて異なります。他の要因はサービスの対象となるクライアントの数で、クライアントのプラットフォーム、オペレーティング・システム、各クライアントが使用している可能性があり更新が必要になるその他の特定のパッケージが含まれます。
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ミラーに使用されるディスク領域は消費されるのみで、解放されることはありません。このためディスク要件は静的ではなく、時間の経過とともに増加する可能性があります。
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リポジトリまたはチャネル内のパッケージも定期的に更新され、ローカルyumサーバーのストレージ要件にさらに影響します。
ディスク・サイズ要件を見積もる際のガイダンスのために、次のコマンドを実行します。
sudo dnf repoinfo [repo-ID]
コマンド出力の一部に、特定のリポジトリのサイズが含まれています。次に例を示します。
... Repo-id : ol8_x86_64_baseos_latest ... Repo-size : 29 G ... Repo-id : ol8_addons ... Repo-size : 4.8 G ...
リポジトリは動的に時間の経過とともに増大するため、常に
Repo-size
に示されたディスク領域よりも十分に大きな領域を割り当てるようにしてください。オプションとして、専用のファイル・システムを作成して、ミラー化されたリポジトリをホストするディレクトリにマウントすることもできます。 -