8.6.5 スマート・フィルタ・ページの手動作成

ページおよびスマート・フィルタ・コンポーネントを手動で追加して、スマート・フィルタ・ページを作成します。

スマート・フィルタ・ページを作成する最も簡単な方法は、アプリケーションの作成ウィザードまたはページの作成ウィザードを使用することです。ただし、スマート・フィルタ・ページは手動で作成できます。少なくとも、スマート・フィルタ・ページを手動で作成するには次のステップが必要です。

  • スマート・フィルタをサポートするレポート・リージョンを作成します。サポートされているレポート・リージョンには、クラシック・レポート、カード、マップまたはカレンダが含まれます。

    ヒント:

    アプリケーションの作成およびページの作成ウィザードは、クラシック・レポートおよびカード・レポートを使用したスマート・フィルタ・ページの作成のみをサポートするため、マップおよびカレンダを手動で作成する必要があります。
  • スマート・フィルタ・リージョンを追加します。
  • スマート・フィルタ・リージョンに個別のフィルタを追加します。

次の例では、EMP表に基づいて作成されたクラシック・レポートを含むスマート・フィルタ・ページを作成します。EMP表は、サンプル・データセットEMP/DEPTで使用できます。

ファセット検索を手動で作成するには:

  1. アプリケーションの作成ウィザードを実行します。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    2. 作成」ボタンをクリックします。
    3. 「新規アプリケーション」をクリックします。
      「アプリケーションの作成」ウィザードが表示されます。
  2. 「ページの作成」で、次のステップを実行します。
    1. 名前: アプリケーションを識別するための名前を入力します。たとえば、Smart Filters - Manualと入力します。
    2. 外観: デフォルトのテーマ・スタイルおよびメニュー・レイアウト(「Vita」、「サイド・メニュー」)を受け入れます。これを変更するには、「外観」フィールドの横にある「外観の設定」アイコンをクリックします。
    3. 「ページ」で、「ページの追加」をクリックします。ウィンドウの下部にある「追加ページ」を展開し、「クラシック・レポート」を選択します。
    4. 「レポート・ページの追加」で、次のステップを実行します。
      • ページ名: このページの名前を入力します。たとえば、Employeesと入力します
      • アイコンの設定: デフォルトを受け入れるか、このページのナビゲーション・メニューに表示するアイコンを選択します。
      • 表またはビュー: ページを作成するための表またはビューを選択します。「EMP」を選択します。
      • 「ページの追加」をクリックします。
    5. 「アプリケーションの作成」をクリックします。
      アプリケーションのホームページが表示されます。
  3. 新しいページを表示します。
    1. アプリケーションのホームページで、新しいページ「2 - Employees」を選択します。
      ページ・デザイナでページが表示されます。
    2. ページ・デザイナ・ツールバーの右側にある「ページの保存と実行」をクリックします。
    3. プロンプトが表示されたら、ワークスペースのユーザー名とパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。

      「Employees」レポートが表示されます。

    4. ページ・デザイナに戻ります。実行時開発者ツールバーの「ページX」をクリックします。Xはページ番号です。
  4. 検索リージョンを追加します。
    検索リージョンを追加する場合は、本体またはブレッドクラム・バーに追加できます。ブレッドクラム・バーに追加すると、常にページの上部に表示されます。この例では、検索リージョンを本体に追加します。
    1. 「レンダリング」タブ(左ペイン)で、「本体」を右クリックして「リージョンの作成」を選択します。
    2. 新しいリージョンを選択します。プロパティ・エディタ(右ペイン)で次のリージョン属性を編集します。
      • 識別、タイトル: Searchと入力します
      • 識別、タイプ: 「スマート・フィルタ」を選択します。
      • ソース、フィルタ済リージョン: 「Employees」を選択します。
    3. テンプレート・オプションを更新します。
      • 外観、テンプレート・オプション: 「テンプレート・デフォルトの使用」、「スクロール」 - 「デフォルト」をクリックします。

        「テンプレート・オプション」ダイアログが表示されます。

      • 共通、一般 - ボディ・パディングの削除を選択します。
      • 共通、ヘッダー: 「非表示だがアクセス可能」を選択します。
      • 「OK」をクリックします。
  5. 「検索」リージョンの外観を更新します。
    1. レイアウト、順序: 5と入力します
    2. レイアウト、列スパン: 「8」を選択します。
    3. 変更を保存します。「保存」をクリックします。
  6. 複数の列を検索するためのフィルタを更新します。
    1. PX_SEARCHを選択します(Xはページ番号を表します)。
    2. ソース、データベース列: ENAME,JOB,MGR,DEPTNOと入力します
    3. 変更を保存します。「保存」をクリックします。
  7. DEPTNO列のフィルタを追加します。
    1. 「レンダリング」タブで、「フィルタ」を右クリックして「フィルタの作成」を選択します。
    2. 新しいフィルタを選択し、プロパティ・エディタで次の属性を編集します。
      • 識別、名前: PX_DEPTNOと入力します。Xはページ番号を表します。
      • 識別、タイプ: デフォルトの「チェック・ボックス・グループ」を受け入れます。
      • ソース、データベース列: 列がDEPTNOであることを確認します。
      • ラベル、ラベル: Departmentと入力します
      • LOV、タイプ: 「共有コンポーネント」を選択します。

        アプリケーションの作成ウィザードにより、DEPT.DNAMEという値の参照リストが作成され、DEPT列に部門番号ではなく部門名が表示されます。

      • LOV、LOV: 「DEPT.DNAME」を選択します
    3. 変更を保存します。「保存」をクリックします。
  8. MGR列のフィルタを追加します。
    1. 「レンダリング」タブで、「フィルタ」を右クリックして「フィルタの作成」を選択します。
    2. 新しいフィルタを選択し、プロパティ・エディタで次の属性を編集します。
      • 識別、名前: PX_MGRと入力します。Xはページ番号を表します。
      • 識別、タイプ: デフォルトの「チェック・ボックス・グループ」を受け入れます。
      • ソース、データベース列: 列がMGRであることを確認します。
      • ラベル、ラベル: Managerと入力します
      • LOV、タイプ: 「共有コンポーネント」を選択します。

        アプリケーションの作成ウィザードによって、MGR列に従業員番号のかわりにマネージャ名が表示されるように、EMP.ENAMEという名前の参照値リストが作成されました。

      • LOV、LOV: 「EMP.ENAME」を選択します。
    3. 変更を保存します。「保存」をクリックします。
  9. JOB列のフィルタを追加します。
    1. 「レンダリング」タブで、「フィルタ」を右クリックして「フィルタの作成」を選択します。
    2. 新しいフィルタを選択し、プロパティ・エディタで次の属性を編集します。
      • 識別、名前: PX_JOBと入力します。Xはページ番号を表します。
      • 識別、タイプ: デフォルトの「チェック・ボックス・グループ」を受け入れます。
      • ラベル、ラベル: ラベルがJobであることを確認します。
      • ソース、データベース列: 列がJOBであることを確認します。
      • LOV、タイプ: 「個別値」を選択します。
    3. 変更を保存します。「保存」をクリックします。
  10. SAL列のフィルタを追加します。
    1. 「レンダリング」タブで、「フィルタ」を右クリックして「フィルタの作成」を選択します。
    2. 新しいフィルタを選択し、プロパティ・エディタで次のフィルタ属性を編集します。
      • 識別、名前: PX_SALと入力します。Xはページ番号を表します。
      • 識別、タイプ: 「範囲」を選択します。
      • ラベル、ラベル: Salaryと入力します
      • ソース、データベース列: 列がSALであることを確認します。
      • ソース、データ型: 「NUMBER」を選択します。
      • 設定、複数の選択: 「複数の選択」を有効にします。
    3. 静的値リストとしてPX_SALフィルタを定義します。
      • LOV、タイプ: 「静的値」を選択します。
      • LOV、静的値: 表示1、表示2をクリックします。

        「静的値」ダイアログで、次の項目を定義します。

        • 行1:

          表示値: <900と入力します

          戻り値: |900と入力します

        • 行2:

          表示値: 900 - 1#G#300と入力します

          戻り値: 900|1300と入力します

        • 行3:

          表示値: 1#G#300 - 2#G#000を入力します

          戻り値: 1300|2000と入力します

        • 行4:

          表示値: 2#G#000 - 2#G#500と入力します

          戻り値: 2000|2500と入力します

        • 行5:

          表示値: 2#G#000 - 2#G#500と入力します

          戻り値: 2500|と入力します

      • 「OK」をクリックして変更を保存します。

    4. 変更を保存します。「保存」をクリックします。
  11. ページを表示します。
    1. 右上隅の「ページの保存と実行」をクリックします。
    2. プロンプトが表示されたら、ワークスペースのユーザー名とパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。

      更新されたページが表示されます。検索フィールドの下に4つのサジェスチョン・チップが表示されます。

    3. ページをテストします。フィルタを選択します。フィルタを削除するには、フィルタ名の後に「X」をクリックします。