リリース12.x以降での障害通知用のSNMPサブスクライバの構成

Oracle Exadata System Softwareリリース12.x以降を実行しているサーバーにSNMPトラップの送信先を構成するには、ALTER CELLコマンドまたはALTER DBSERVERコマンドを使用します。

  1. 各データベース・サーバーでSNMPサブスクライバを構成します。
    1. rootユーザーとして最初のデータベース・サーバーにログインします。
    2. サーバーの現在のSNMPサブスクライバ構成を取得します。

      SNMPサブスクライバが構成されていない場合は、何も情報が表示されずに、オペレーティング・システムのプロンプトが再表示されます。

      # dbmcli -e list dbserver attributes snmpsubscriber
      
      #

      注意:

      サーバーのsnmpSubscriber属性を変更すると、指定した値によって現在の値が置き換えられます。snmpSubscriberがすでに構成されていて、SNMPターゲットのリストに追加する場合は、すでに構成されている値をコマンドに含めてください。
    3. サーバーのsnmpSubscriber属性を変更します。

      Oracle ASRのSNMPサブスクライバを1つのみ追加する場合は、次のようなコマンドを入力します。

      # dbmcli -e alter dbserver snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr, asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))

      ノート:

      自動診断パッケージ・アップロードをサポートするには、データベース・ノードのfromIPeth0ネットワーク・インタフェースのIPアドレスの値に設定する必要があります。

      複数の障害通知の送信先を追加する必要がある場合は、カンマ区切りのリストを使用して複数のSNMPサブスクライバを指定します。

      # dbmcli -e alter dbserver snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port),
      (host='asrm2.example.com', port=162,community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,
      asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))
    4. サーバーでSNMPサブスクライバ属性が更新されたことを確認します。
      
      # dbmcli -e list dbserver attributes snmpsubscriber
    5. 各データベース・サーバーで前述の一連のサブステップを繰り返します。
  2. Oracle Exadata Storage ServerにSNMPサブスクライバを構成します。
    1. ストレージ・サーバーにcelladminまたは同等のユーザーとしてログインします。
    2. サーバーの現在のSNMPサブスクライバ構成を取得します。

      SNMPサブスクライバが構成されていない場合は、何も情報が表示されずに、オペレーティング・システムのプロンプトが再表示されます。

      # cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber
      
      #

      注意:

      サーバーのsnmpSubscriber属性を変更すると、指定した値によって現在の値が置き換えられます。snmpSubscriberがすでに構成されていて、SNMPターゲットのリストに追加する場合は、すでに構成されている値をコマンドに含めてください。
    3. サーバーのsnmpSubscriber属性を変更します。

      Oracle ASRのSNMPサブスクライバを1つのみ追加する場合は、次のようなコマンドを入力します。

      # cellcli -e alter cell snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr, asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))

      ノート:

      自動診断パッケージ・アップロードをサポートするには、データベース・ノードのfromIPeth0ネットワーク・インタフェースのIPアドレスの値に設定する必要があります。

      複数の障害通知の送信先を追加する必要がある場合は、カンマ区切りのリストを使用して複数のSNMPサブスクライバを指定します。

      # cellcli -e alter cell snmpSubscriber=((host='asrm1.example.com',port=162,
      community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port),
      (host='asrm2.example.com', port=162,community=public,type=asr,fromIP=eth0_IP_addr,
      asrmPort=ASR_Mgr_http_or_https_port))
    4. サーバーでSNMPサブスクライバ属性が更新されたことを確認します。
      
      # cellcli -e list cell attributes snmpsubscriber
    5. 各ストレージ・サーバーで前述の一連のサブステップを繰り返します。

または、exadcliユーティリティを使用し、指定したサーバーのグループに対してこのコマンドを実行できます。exadcliを今まで使用したことがない場合は、exadcliを初めて使用するを参照してください。

たとえば、次のexadcliコマンドを使用すると、単一のコマンドですべてのデータベース・サーバーに対して問合せまたは更新を行うことができます。

# exadcli -c dbnode01,dbnode02 -l dbnodeadmin list dbserver attributes snmpsubscriber

# exadcli -c dbnode01,dbnode02 -l dbnodeadmin alter dbserver snmpSubscriber=
((host='asrm2.example.com',port=162,community=public,type=asr,
fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161),(host='asrm1.example.com',port=162,
community=public,type=asr,fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161))

# exadcli -c cell01,cell02,cell03 -l celladmin list cell attributes snmpsubscriber

# exadcli -c cell01,cell02,cell03 -l celladmin alter cell snmpSubscriber=
((host='asrm1.example.com',port=162,community=public,type=asr,
fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161),(host='asrm2.example.com',port=162,
community=public,type=asr,fromIP=10.1.1.1,asrmPort=16161))