1.2 Oracle Big Data SQLのアクセス・ドライバについて

外部表への問合せによって、データがOracleデータベースの表に格納されている場合と同様に、外部ソースに格納されているデータにアクセスできます。Oracle Databaseは、外部表が提供するメタデータを介してデータにアクセスします。

Oracle Databaseでは、次に示すOracle Big Data SQL用のアクセス・ドライバをサポートしています。

  • ORACLE_HIVE: Apache Hiveデータ・ソースに対するOracle外部表を作成できます。HDFSデータ・ソースに対してHive表がすでに定義されている場合、このアクセス・ドライバを使用します。ORACLE_HIVEは、Hive表が定義されているHBaseやKafkaなど他の場所に格納されているデータにもアクセスできます。

  • ORACLE_HDFS: HDFSに格納されているファイルに対するOracle外部表を直接作成できます。このアクセス・ドライバはHive構文を使用してデータ・ソースを記述し、COL_1COL_2などのデフォルトの列名を割り当てます。個別のステップとしてHive表を手動で作成する必要はありません。

    ORACLE_HIVEと同じ方法でHiveメタデータ・ストアからメタデータを取得するのではなく、ORACLE_HDFSアクセス・ドライバは必要な情報をすべてアクセス・パラメータから取得します。メタデータを指定するにはORACLE_HDFSアクセス・パラメータが必要です。このパラメータは、Oracle Database内の外部表定義の一部として格納されます。

  • ORACLE_BIGDATA: オブジェクト・ストアのファイルを介して外部表を作成できます。このアクセス・ドライバを使用して、オブジェクト・ストアに取得されたデータを問い合せます。ORACLE_BIGDATAでは、テキスト(つまり、デリミタ付き、JSONおよびXML)、ORC、ParquetおよびAvroファイル・タイプがサポートされています。ORACLE_HDFSドライバと同様に、アクセス・パラメータを使用してファイルの構造を説明します。