「EPS」ページの「プロジェクト・プリファレンス」ダイアログ・ボックスの「全般」タブ

概要

このタブでは、選択したプロジェクトに関するプロジェクトの基本情報および新規アクティビティと新規割当のデフォルト設定を表示または設定します。EPSノードを選択していない場合、ここに表示されるデータはフィールドのデフォルト設定を表します。

画面要素

「新規アクティビティ」セクション

「期間タイプ」リスト

リソースが割り当てられているアクティビティを更新するときに、残余期間、工数および単位工数を計算する方法を決定します。アクティビティの期間タイプは主要な要因、つまりプロジェクトで最も柔軟性が低い要因(スケジュール、コスト/作業工数またはリソースの可用性)に対応している必要があります。

単位工数固定: アクティビティの期間や工数が変化しても、リソースの単位工数は変化しません。この期間タイプは、期間あたりの生産性が一定の固定されたリソースがアクティビティに割り当てられている場合に使用します。

期間と単位工数固定: 工数やリソースの単位工数が変化しても、アクティビティの期間は変化しません。この期間タイプは、割り当てられるリソースに関係なく、一定の期間内にアクティビティを完了する必要がある場合に使用します。

工数固定: 期間やリソースの単位工数が変化しても、アクティビティの工数は変化しません。この期間タイプは、総作業量が固定されていて、リソースを増加することによってアクティビティ期間を短縮できる場合に使用します。

期間と工数固定: 単位工数が変化しても、期間と工数は変化しません。この期間タイプは、一定の期間内にアクティビティを完了する必要があり、総作業量が固定されている場合に使用します。

「完了率タイプ」リスト

アクティビティの完了率の計算方法を決定します。

デフォルトのアクティビティ完了率タイプは、プロジェクトに追加された新規アクティビティにのみ適用されます。アクティビティを含む既存のプロジェクトについてこの設定を変更しても、既存のアクティビティの完了率タイプは変更されません。

「アクティビティ・タイプ」リスト

アクティビティの期間と計画日の計算方法を決定します。

タスク依存: アクティビティは、割り当てられたリソースのカレンダではなく、アクティビティのカレンダを使用してスケジュールされます。アクティビティの期間を自分自身で制御する場合(つまり、リソースが割り当てられない場合)、または同じアクティビティに割り当てられている1つ以上のリソースが、同じカレンダに従って作業可能な場合は、タスク依存を選択します。たとえば、コンクリートを固めるアクティビティがあるとします。この場合、タスクに要する時間はわかっており、リソースを追加してもタスクの完了は早くなりません。このアクティビティは、タスク依存として設定します。

リソース依存: アクティビティは、割り当てられたリソースのカレンダを使用してスケジュールされます。このタイプは、複数のリソースがアクティビティに割り当てられているが、リソースが別々に作業する場合に使用されます。アクティビティ・カレンダではなく、各リソース固有のタイム・スケジュール(リソース・カレンダ)に従ってリソースをスケジュールする場合は、リソース依存を選択します。割当済リソースが利用可能かどうかは、アクティビティの開始日と終了日で決まります。通常、このタイプを使用するのは、同じアクティビティに割り当てられた複数のリソースが個別に作業可能な場合、またはリソースの空き時間がアクティビティの期間に影響を与える可能性がある場合です。たとえば、検査員が必要なアクティビティは、そのリソースが複数のプロジェクトに割り当てられている場合や休暇中の場合は、遅延する可能性があります。

工程依存: アクティビティの期間がその依存アクティビティによって決まる、通常は管理タイプのアクティビティです。アクティビティの期間がその先行/後続アクティビティに依存することを示す場合は、工程依存を選択します。工程依存アクティビティは通常、事務作業、変更管理、プロジェクト管理タスクなど、進行中のアクティビティです。たとえば、サイト・クリーン・アップは、工程依存アクティビティと考えられます。これは、繰返し発生し、あるフェーズの完了に依存するためです。

開始マイルストンまたは終了マイルストン: マイルストン・アクティビティは、期間がゼロでリソースが割り当てられないアクティビティであり、重要なプロジェクト・イベントをマークします。アクティビティがプロジェクト内の主要ステージの開始または終了をマークしていることを示す場合は、開始マイルストンまたは終了マイルストンを選択します。マイルストンの期間はゼロです。プライマリ・リソースまたはアクティビティ所有者、および経費は、マイルストンに割当可能です。オフィスビルの増築プロジェクトの場合、マイルストンの例には、プロジェクト定義完了、構造完了、入札終了プロセスなどがあります。

WBSサマリー: 日付、期間および完了率の値を、共通のWBSコード・レベルを共有するアクティビティのグループごとに集計するために使用されるアクティビティです。アクティビティがサマリーレベルのWBSアクティビティであることを示す場合は、「WBSサマリー」を選択します。WBSサマリー・アクティビティは、共通のWBSレベルを共有するアクティビティのグループを表します。サマリーレベルのWBSアクティビティを使用すると、アクティビティ・グループに対する日付のロールアップが可能になります。WBSサマリー・アクティビティの期間は、グループ内の最早アクティビティの開始から最遅アクティビティの終了までです。WBSコードによって、どのアクティビティがWBSサマリー・アクティビティを構成するかが制御されます。P6では、WBSサマリー・アクティビティのWBSコードのコンポーネントを共有するアクティビティが、WBSサマリー・アクティビティに組み込まれます。たとえば、WBSコードがAで始まる(A.1、A.1.1、A.1.2など)すべてのアクティビティによって、WBSコードがAのWBSサマリー・アクティビティを構成できます。その下位で、WBSコードがA.1で始まる(A.1.1、A.1.2など)すべてのアクティビティによって、WBSコードがA.1のWBSサマリー・アクティビティを構成できます。

「カレンダ」フィールド

新規アクティビティのデフォルト・カレンダ。

「コスト・アカウント」フィールド

新規アクティビティの経費に関連付けられているコスト・アカウント。

「単価」フィールド

リソースが割り当てられていない労務/非労務工数があるアクティビティ、および指定した単価がないリソース/ロールが割り当てられているアクティビティのコスト計算に使用するデフォルト単価。

単価を変更するには、新しい単価を入力し、スラッシュ(/)の後に時間単位を入力します(例: $20/h)。

「新規アクティビティ - 自動付番」セクション

「アクティビティIDプレフィックス」フィールド

P6で、特定のプロジェクトのすべてのアクティビティに自動付番するために使用する一連の頭文字、数字または特殊文字。デフォルトでは、このフィールドには1から20文字まで入力できます。

アクティビティを識別してトラッキングするために、P6では各アクティビティに一意のアクティビティID (アクティビティIDプレフィックスにアクティビティIDサフィックスを結合し、さらに増分値を追加したもの)を割り当てます。

たとえば、プレフィックス「PROJ-A#」とサフィックス「2500」の結合で増分「5」の場合、アクティビティIDは「PROJ-A#2500」、「PROJ-A#2505」などになります。

「アクティビティIDサフィックス」フィールド

P6で、特定のプロジェクトのすべてのアクティビティに自動付番するために使用する数字。この値は1から999999の間の数値である必要があります。

アクティビティを識別してトラッキングするために、P6では各アクティビティに一意のアクティビティID (アクティビティIDプレフィックスにアクティビティIDサフィックスを結合し、さらに増分値を追加したもの)を割り当てます。

たとえば、プレフィックス「PROJ-A#」とサフィックス「2500」の結合で増分「5」の場合、アクティビティIDは「PROJ-A#2500」、「PROJ-A#2505」などになります。

「増分」フィールド

P6で、特定のプロジェクトのすべての新規アクティビティに自動付番するために、前のアクティビティIDに追加する番号。このフィールド値は、1から99,999までの値である必要があります。

アクティビティを識別してトラッキングするために、P6では各アクティビティに一意のアクティビティID (アクティビティIDプレフィックスにアクティビティIDサフィックスを結合し、さらに増分値を追加したもの)を割り当てます。

たとえば、プレフィックス「PROJ-A#」とサフィックス「2500」の結合で増分「5」の場合、アクティビティIDは「PROJ-A#2500」、「PROJ-A#2505」などになります。

「新規割当」セクション

「レート・タイプ」リスト

リソースまたはロールに定義した特定の単価値に対応するレート・タイプ。リソースまたはロールには、最大5つのレート・タイプと対応する単価値を設定できます。

デフォルトのレート・タイプ設定により、プロジェクト内の新規割当に最初に適用されるリソースまたはロールの単価値が決まります。割当に対するレート・タイプを編集して、単価を変更できます。

既存の割当があるプロジェクトについてデフォルトのレート・タイプ設定を変更しても、既存の割当のレート・タイプは変更されません。

「デフォルト値でリソースはアクティビティの期間に依存」オプション

デフォルトでリソースがアクティビティの期間に依存するかどうかを決定します。

「同一アクティビティに同一リソースを複数割当可能」オプション

リソースが同じアクティビティで複数回作業できるかどうかを決定します。

「全般」セクション

「WBSコード区切文字」フィールド

コード・フィールドを区切るために使用する文字(ピリオドなど)。1文字または2文字を使用できます。

この区切り文字は、新規プロジェクトのデフォルトのWBSコード区切文字としても使用されます。

「会計年度の開始月」リスト

会計年度の開始月を決定します。

操作方法

  1. 「プロジェクト」をクリックします。
  2. 「プロジェクト」ナビゲーション・バーで、EPSをクリックします。
  3. プロジェクトまたはEPSノードを選択し、行アクションメニューをクリックして「プロジェクト・プリファレンスを設定」を選択します。
  4. 「全般」タブをクリックします。


最終発行 2024年7月2日