デプロイメント・プロセスについて

TimesTenオペレータは、Kubernetes APIを拡張してTimesTenClassicオブジェクト・タイプを提供します。このタイプによって、TimesTenデータベースをKubernetesクラスタに正常にデプロイするために必要な定義が提供されます。これらの定義を特定の環境用にカスタマイズします。具体的には、YAMLファイルを作成し、その中にTimesTenClassicオブジェクトに必要なTimesTenClassic定義を指定します。これらの定義のフィールドに値を割り当てることにより、デプロイメント環境をカスタマイズおよび定義します。たとえば、storageClassNameフィールドにoci-bv値を指定すると、使用する記憶域クラスの名前がオペレータに通知されます。オブジェクトの定義およびYAMLファイルで定義するフィールドについては、「TimesTen Kubernetesオペレータのオブジェクト・タイプ」を参照してください。

YAMLファイルの例は、ConfigMapとシークレット、初期化コンテナおよびその他の構成オプションについて説明したときに以前に紹介しました。(ConfigMapおよびシークレットの詳細は、ConfigMapおよびシークレットの使用を参照してください。また、その他の構成オプションについては、「初期化コンテナの使用」および「その他の構成オプション」を参照してください。)ただし、「TimesTenClassicオブジェクトの定義および作成」が、TimesTenClassicオブジェクトの詳しい定義方法を説明しています。

YAMLファイルで構成を指定した後、Linux開発ホストからkubectl createコマンドを使用して、対応するTimesTenClassicオブジェクトをクラスタに作成します。このコマンドを発行した後、TimesTenデータベースのアクティブ・スタンバイ・ペアをデプロイするプロセスが開始されます。このプロセスを表示するには、kubectl getコマンドとkubectl describeコマンドを発行します(kubectl get podskubectl describe timestenclassicなど)。データベースがデプロイされたら、アクティブ・データベースに接続して問合せを発行し、他の操作を実行してデータベースが正常に機能していることを確認できます。