11.32.2 Windows 2003プラットフォーム上でのアプリケーション・プロセスのデバッグ

Windows 2003プラットフォームには、Microsoft Visual C++環境の一部としてグラフィカル・デバッガが提供されています。このツールの詳細は、Microsoft Visual C++のリファレンス・マニュアルを参照してください。

Microsoft Visual C++のデバッガを起動するには、次のようにstartコマンドを入力します。

start msdev -p process_ID

ノート:

Microsoft Visual C++ 5.0以前のデバッガを使用する場合は、次のようにstartコマンドを入力します。
start msdev -p process_id 

デバッガを起動して自動的にプロセスに入るには、次のようにプロセス名と引数をstartコマンド行に指定します。

start msdev filename argument 

たとえば、デバッガを起動し、引数にConvertThisStringを指定してsimpcl.exeプロセスに入るには、次のコマンドを入力します。

start msdev simpcl.exe ConvertThisString

ユーザー・モード例外が発生すると、メッセージが表示されて、デフォルトのシステム・デバッガを起動して、プログラム障害の発生場所、レジストリやスタックの状態を調べるように求められます。Windows 2003環境では、ユーザー・モード例外の障害発生時にはデフォルトのデバッガとして「ワトソン博士」が使用され、Win32 SDK環境ではカーネル・デバッガが使用されます。

ユーザー・モード例外の障害発生時に使用されるWindows 2003システムのデフォルト・デバッガを変更するには、次のステップに従います。

  1. regeditまたはregedt32を実行します。
  2. HKEY_LOCAL_MACHINEサブツリー内で、\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AeDebugに移動します。
  3. Debuggerキーをダブルクリックして、「文字列の編集」ダイアログ・ボックスを表示します。
  4. 現在表示されている文字列を変更して、使用するデバッガを指定します。

たとえば、Microsoft Visual C++環境で提供されるデバッガを指定する場合は、次のコマンドを入力します。

msdev.exe -p %ld -e %ld

ノート:

Microsoft Visual C++ 5.0以前のデバッガを使用する場合は、次のようにコマンドを入力します。
msvc.exe -p %ld -e %ld