6.1 リクエスト/レスポンス通信の概要
リクエスト/レスポンス通信モードでは、あるソフトウェア・モジュールが別のソフトウェア・モジュールにリクエストを送り、レスポンスを待ちます。最初のソフトウェア・モジュールがクライアント、2番目のソフトウェア・モジュールがサーバーとして動作するため、このモードはクライアント/サーバー相互作用とも呼ばれます。オンラインの銀行業務の多くは、リクエスト/レスポンス・モードでプログラミングされます。たとえば、残高照会のリクエストは、次の図のように行われます:
- 顧客(クライアント)は、口座レコード管理システム(サーバー)に、残高照会のリクエストを送信します。
- 口座レコード管理システム(サーバー)は、指定された口座の残高を応答として顧客(クライアント)に送ります。
図6-1 オンライン銀行業務でのリクエスト/レスポンス通信

クライアント・プロセスがアプリケーションに参加し、バッファを割り当て、入力データ・リクエストをバッファに格納すると、そのプロセスはリクエスト・メッセージをサービス・サブルーチンに送信したり、応答メッセージを受信することができるようになります。
親トピック: リクエスト/レスポンス通信のコーディング