10.2.1.2 マルチコンテキストとは

コンテキストはドメインへの関連付けです。マルチコンテキストを使用すると、1つのプロセスで次のいずれかが可能になります。

  • ドメイン内での複数接続
  • 複数ドメインへの接続

マルチコンテキストは、クライアントとサーバーの両方で使用できます。サーバーでマルチコンテキストを使用すると、マルチスレッドも使用することになります。

コンテキストの特徴の詳細は、次のいずれかの項で「コンテキストの属性」を参照してください。

Oracle Tuxedoシステムでは、C言語またはCOBOL言語のいずれかで記述されたマルチコンテキスト・アプリケーションがサポートされています。ただし、サポートされるマルチスレッド・アプリケーションは、C言語で記述されたものだけです。

次の図は、ドメイン内でのマルチコンテキスト・クライアント・プロセスの動作を示しています。各矢印はサーバーへの未終了の呼出しを表します。

図10-3 2つのドメイン内でのマルチコンテキスト・プロセス


2つのドメイン内でのマルチコンテキスト・プロセスの図