JRADの構成

1つのJRLYに接続できるJRADプロセスは1つだけです。JRADは、1つのJSLおよび関連するJSHとだけ通信するように構成できます。複数のJRADを1つのJSLと通信するように構成することもできます。UBBCONFIGファイルには、Oracle Tuxedoサーバー用のCLOPTパラメータを含める必要があります。「UBBCONFIGファイル内のJRADエントリの例」に示す構成ファイルの例を参照してください。

次の表に、CLOPTパラメータの追加情報を示します。

表3-5 JRAD CLOPTパラメータの説明

CLOPTパラメータ 説明
-l netaddr クライアントのかわりに接続を行うJRLYをリスニングするポートを指定します。
  • IPv4

    //IP:port

    //hostname:port_number

    //#.#.#.#:port_number

    ドメインはローカル名を解決する手法(通常はDNS)を使用して hostname のアドレスを検索します。 hostname にはローカル・マシン名を指定し、ローカル名の解決機能でローカル・マシンのアドレスに明確に解決されなければなりません。2番目の形式の場合、 「#.#.#.#」 にはドット区切りの10進数を指定します。ドット区切りの10進数形式では、それぞれの#に0 - 255の数字を指定します。このドット区切りの10進数は、ローカル・マシンのIPアドレスを表します。どちらの形式の場合も、port_numberにはドメイン・プロセスが接続リクエストの受信をリスニングするTCPポート番号を指定する。 port_number には、0 - 65535までの数字または名前を指定する。

  • IPv6

    //[IPv6 address]:port

    //hostname:port_number

    ノート:

    IPv6は16進数形式をサポートしません。
-c netaddr

JRADの接続先JSLのアドレスを指定します。

Ipv4とIPv6のアドレス形式は-l netaddrと同じ。

-H netaddr 外部プロキシのリスニング・アドレスを指定します。外部プロキシはクライアントのホストで実行するプロキシです。このプロキシはHTTPプロトコルやその他のプロトコルを処理します。プロキシの他方の側はJRLYに接続し、JRLYはJSL/JSHに接続します。

プロキシがJoltクライアント(特に、JRLYに接続するアプレット)のかわりに動作するように、JRADは-H引数をアプレットに渡し、JRLYアドレスではなくプロキシ・アドレスに接続するよう指示します。

ノート:

JSLの-Hオプションと異なり、JRADの-Hオプションは、ネットワーク・アドレスの変換には使用されず、またアドレス・マスクとしても使用されません。IPv6ではJRAD -Hオプションがサポートされません。

JRAD CLOPTパラメータのアドレスは、次のいずれかの形式で指定できます。

//hostname:port 
0x0002pppphhhhhhhh

(ppppはポート番号、hhhhhhhhは16進数のIPアドレスを示します)。

次のリストに、UBBCONFIGファイル内のJRADエントリのサンプルを示します。

UBBCONFIGファイル内のJRADエントリの例のリスト

# JRAD host 200.100.100.10 listens at port 2000, connects to JSL port 8000 
on the same host
JRAD     SRVGRP=JSLGRP     SRVID=60
         CLOPT="-A -- -l 0x000207D0C864640A –c 0x00021f40C864640A"