2.2.1.1 Jolt接続プールの属性

Jolt接続プールの属性は、以下のように定義されます。

属性 説明
Application Password (オプション)Tuxedoアプリケーションのパスワード。この属性は、Tuxedoの認証レベルがUSER_AUTHまたはAPP_PWの場合のみ必要です。
MinimumPoolSize (必須)セッション・プール作成時の初期セッション・プール・サイズを指定します。
MaximumPoolSize (必須)セッション・プールの最大サイズを指定します。プール内の各セッションは、一度に最大50のリクエストを処理できます。
Name (オプション)ほかのセッション・プールの名前と重複しない、このセッション・プールの名前を定義します。この属性は省略可能ですが、混乱を避けるため、使用することをお薦めします。

SessionPoolManagerでは、名前のないセッション・プールを1つだけ使用することができます。アプリケーションからこの名前のないセッション・プールにアクセスするには、getSessionPool()メソッドのpoolname文字列引数のかわりにnullを指定します

ノート:

セッション・プールごとに名前を付けることを強くお薦めします。
PrimaryAddresses (必須) TuxedoシステムのプライマリJoltサーバー・リスナー(JSL)のアドレス・リストを定義します。これらは、//hostname:portの形式で定義されます。

hostnameはJSLが実行されているサーバーの名前、portは、JSLがリクエストをリスニングするように設定されているポートです。セミコロンで区切られたリストを使用して、複数のアドレスを指定することができます

ノート:

プライマリJSL hostname:port アドレスを少なくとも1つ指定する必要があります。
Failover Addresses (オプション)上記の appaddrlist と同じ形式で、フェイルオーバーのJoltサーバー・リスナーのリストを指定できます。上記のプライマリJSLが異常終了した場合、Joltはここで指定したフェイルオーバー用JSLを使用します。これらのJSLは、プライマリJSLと同じホスト上に存在している必要があります。
RecvTimeout (必須)クライアントがレスポンスを待機する時間を指定します。この時間を過ぎると、タイムアウトが発生します。
SecurityContext Enabled (オプション)この接続プールに対するセキュリティ・コンテキストを有効または無効にします。WebLogic ServerとJoltの間で認証の伝播を実装する場合は、このオプションを有効にしてください。IDの伝播を実装するには、-aオプションを指定して、Joltサービス・ハンドラ(JSH)を起動する必要があります。このオプションを設定しないと、SecurityContextが有効の場合、JSHはこのリクエストを受け付けません。SecurityContext属性が有効の場合、Joltクライアントは呼出し側のユーザー名をJSHに渡します。

JSHは、呼出し側のIDが付いたメッセージを取得すると、impersonate_user()を呼び出してそのユーザーのappkeyを取得します。JSHはappkeyをキャッシュし、呼出し側が次にリクエストしたときに、appkeyをキャッシュから取り出してリクエストがサーバーに転送されるようにします。キャッシュはJSHごとに維持されます。つまり、同じJSHに接続されたすべてのセッション・プールに対して1つのキャッシュが維持されます。

Targets (必須)接続プールのターゲット・サーバーを指定します。
UserName (オプション)Tuxedoユーザー名。この属性は、Tuxedoの認証レベルがUSER_AUTHの場合のみ必要です。
UserPassword (オプション)Tuxedoユーザー・パスワード。この属性は、Tuxedoの認証レベルがUSER_AUTHの場合のみ必要です。
UserRole (オプション)Tuxedoアプリケーションのユーザー・ロール。この属性は、Tuxedoの認証レベルがUSER_AUTHまたはAPP_PWの場合のみ必要です。

WebLogic Server上で実行している各アプリケーションに対し、それぞれ1つのJoltセッション・プールを設定することをお薦めします。