8 Oracle Tuxedo 12.2.2以降の主な機能拡張

次の項では、Oracle Tuxedoリリース22c (22.1.0.0.0)の主な機能拡張について説明します。各機能拡張にはバグ番号とその説明が含まれ、BugDB番号でリストされます。

BugDB番号 説明
Oracle Bug#29132612 DOMAINIDWSHおよびtlistenプロセス・コマンド引数に表示されます。

DOMAINIDUBBCONFIGで定義されている場合、WSHはプロセス・コマンド引数に"-C dom=<DOMAINID>"を表示するようになりました。
tlistenはコマンドライン・オプションでパラメータ"-D dom=<DOMAINID>"をサポートしています。

Oracle Bug#26198613 TMQUEUE_MQMによって自動再接続がサポートされます。

TMQUEUE_MQMで次のエラーが発生すると、現在のリクエストは失敗し、接続再試行メカニズムが有効になります(MAXRETRIESが0に設定されていない場合のみ)。次のリクエストが届くと、TMQUEUE_MQMがMQに再接続します。つまり、TMQUEUE_MQMは決まった間隔では再試行しませんが、リクエストを受信したときのみ再試行します。MAXRETRIESに達すると、プログラムは終了します。

Oracle Bug#23603910 GWADMによって-Nオプションがサポートされます。

デフォルトのGWADM動作:  

  1. DMTLOGがない場合は作成します。
  2. 破損した(初期化されていない)DMTLOGがある場合、GWADMによって正常なファイルで上書きされます。
    新しく導入されたGWADMオプション-Nを使用できます。新しく導入されたものが指定されると、GWADMの動作は次のように変わります:
    1. DMTLOGがない場合、GWADMは起動に失敗します。
    2. 破損した(初期化されていない)DMTLOGがある場合、GWADMは起動に失敗します。

    DMTLOGは、ULOGにメッセージを出力することによって作成されます。

Oracle Bug#23549348 FML32 FLD_LONGに64ビットXDRが実装されます。
Oracle Bug#22857251 MIBによる並列起動がサポートされます。
Oracle Bug#22856094 ワークステーション接続プールで、接続の動的スポーニングがサポートされます。
  1. MAX_CONN_POOLは、WSCONNpoolinit(int poolsize)に新しく追加された環境変数です。 MAX_CONN_POOLWSCONNPOOLINIT()より前に設定されている場合、接続プールの最大サイズはMAX_CONN_POOLと等しくなり、プールの最小サイズはpoolsizeに設定されます。
  2. 改訂されたAPI WSCONNpoolinit2 (int minSize, int maxSize)が導入されました。このAPIにより、最大サイズがmaxSizeで最小サイズがminSizeの接続プールが作成されます。上記の方法のいずれかを使用して最大サイズを設定した場合、プールによって最小接続数が作成されます。プールの最大サイズに達するのは、プールに空き接続がなくなったときです。