1.6.1 パラレル・オブジェクトについて
リリース8.0のOracle Tuxedoには、パフォーマンス拡張としてパラレル・オブジェクトのサポートが追加されています。パラレル・オブジェクト機能を利用すると、特定アプリケーションのすべてのビジネス・オブジェクトをステートレス・オブジェクトとして指定できます。1つのドメインの1つのサーバーでしか実行できないステートフル・ビジネス・オブジェクトと異なり、ステートレス・ビジネス・オブジェクトは1つのドメインのすべてのサーバーで実行できます。パラレル・オブジェクトの利点は次のとおりです。
ノート:
パラレル・オブジェクト機能は、ICFファイルで同時実行ポリシー・オプションをuser_controlledに設定して有効化します。詳細は、「パラレル・オブジェクトの構成」を参照してください。
- ステートレスであるパラレル・オブジェクトは、同じドメインの複数のサーバーで同時に実行できます。すべてのサーバーを使用して同時リクエストを複数処理できるためパフォーマンスが向上します。
- Oracle Tuxedoでパラレル・ビジネス・オブジェクトへのリクエストが処理されるときには、常に、ローカル・マシン上の使用可能なサーバーが最初に確認されます。ローカル・マシン上のすべてのサーバーがリクエストされたビジネス・オブジェクトの処理に使用されている場合、Oracle Tuxedoではローカル・ドメイン内の他のマシンで使用可能なサーバーを探します。したがって、ローカル・マシンに複数のサーバーがある場合は、ネットワーク・トラフィックが削減され、パフォーマンスが向上します。
次の図に示されているように、マシン2のサーバーでステートフル・ビジネス・オブジェクトがアクティブである場合、そのビジネス・オブジェクトに対する後続のすべてのリクエストは、マシン2のグループの2に送信されます。マシン2のアクティブ・オブジェクトが別のリクエストを処理している場合、そのリクエストはキューに入ります。ビジネス・オブジェクトがマシン2のリクエストの処理を停止した後も、そのステートフル・ビジネス・オブジェクトに対する後続のすべてのリクエストは、グループ2に送信されます。マシン2でオブジェクトが非アクティブ化されると、後続のリクエストがマシン2のグループ2に送信され、グループ2の別のサーバーで処理されます。
図1-1 ステートフル・ビジネス・オブジェクトの使用

次の図に示されているように、パラレル・オブジェクトがマシン1のグループ1にあるすべてのサーバーで実行されている場合(ステートレスでユーザー制御のビジネス・オブジェクトの複数のインスタンスを複数のサーバーで同時に実行可能)、グループ1でサーバーが使用可能になるまで、そのビジネス・オブジェクトに対する後続のリクエストはマシン2に送信され、グループ2のサーバーに分散されます。ローカル・マシンに使用可能なサーバーがあるかぎり、リクエストはマシン1のサーバーに分散されます。ただし、Oracle Tuxedoのロード・バランシング機能が、サーバーの負荷により、リクエストをグループ2のサーバーで処理する必要があると判断した場合はこのかぎりではありません。この決定を行うため、ロード・バランシング機能では、INTERFACESセクションに設定されているLOADパラメータが使用されます。
図1-2 ステートレス・ビジネス・オブジェクトの使用

UBBCONFIGファイル。LOADパラメータについては、「INTERFACESセクションの変更」を参照してください。
親トピック: パラレル・オブジェクトの使用