1.2.2.1 ステートレス・オブジェクトとステートフル・オブジェクトについて
ステートレス・オブジェクトを使用するか、ステートフル・オブジェクトを使用するかは、様々な要因によって決まります。オブジェクトをその永続状態で初期化する負担が大きい場合(これは、たとえば、そのオブジェクトのデータが大きな領域を占めている場合や、永続状態の場所が、それをアクティブ化するサーバントから大幅に離れたディスク上である場合)、たとえ通信の間オブジェクトがアイドル状態であるとしても、オブジェクトをステートフルにしておく方が合理的です。マシンのリソース使用率との関連で、オブジェクトをアクティブなままにしておく方が負担が大きい場合は、そのようなオブジェクトをステートレスにする方が合理的です。
オブジェクトの状態を、アプリケーションに合せて効率的かつ適切な方法で管理することにより、アプリケーションの能力を最大限に高めて、大量のオブジェクトを使用する多数のクライアント・アプリケーションを同時にサポートできます。オブジェクトの状態管理方法は、アプリケーション固有の特性や要件によって異なります。CORBAアプリケーションの場合は、オブジェクトに対してmethodアクティブ化ポリシーを割り当てることでオブジェクトの状態を管理し、それによりアイドル状態のオブジェクト・インスタンスが非アクティブ化され、マシンのリソースを他のオブジェクト・インスタンスに割り当てられるようになります。