Oracle Database Appliance上のアプリケーションKVM
Oracle Database Appliance上のアプリケーションKVMに関するFAQです。
ブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)では、VMコンピュート・インスタンスの作成時にVMディスク
および仮想ディスク
を入力するよう求められます。 VMディスク
および仮想ディスク
とは何ですか。
VMディスク
は、VMオペレーティング・システムがインストールされている場所で内部的に作成されたディスクであり、VM内のルート・パーティションとして表示されます。 VMが作成されると、VMに追加の領域を提供するために、個別のディスクの仮想ディスク
を使用できます。 仮想ディスク
の詳細は、VMの作成時に指定することも、既存のVMにアタッチすることもできます。 その後、ファイル・システムにフォーマットして、VM内の/data
などのマウント・ポイントにマウントできます。
アプリケーションVMのバックアップとリストアはどのように行いますか。
My Oracle Supportノート2779329.1のODA 19.9 BM以降のKVMゲストのバックアップに関する項を参照してください。
アプリケーションVMの最大RAMサイズはどれくらいですか。
最大サイズは、Oracle Database Applianceホストの使用可能なメモリーによって異なります。 使用可能な標準メモリーと同じくらいの容量がありますが、ヒュージ・ページのメモリーはありません。
アプリケーションVMに新しいネットワークをアタッチするには、どのようにすればよいですか。
アプリケーションVMが作成されると、VMにデフォルトのネットワーク・インタフェースが作成されます。 このインタフェースは、ホストのデフォルトのKVMブリッジ(virbr0)にアタッチされます。 このインタフェースは、ホストとVM間の便利な通信のためのものです。 このインタフェースは、ホスト上の物理ネットワーク・インタフェースにはアタッチされません。 このインタフェースを外部通信に使用するように構成しないでください。 コマンドodacli create-vnetwork
を使用してvnetworkを作成し、コマンドodacli modify-vm -avn
を使用してVMにvnetworkをアタッチする必要があります。 これにより、VMに2つ目のインタフェースが作成されます。 このネットワーク・インタフェースをネットワーク要件にあわせて構成します。 VM内のネットワーク・インタフェース名は、オペレーティング・システムによって異なります。
Oracle Database Appliance KVMシステムで高可用性NFS (HANFS)を構成するには、どのようにすればよいですか。
Oracle Database Appliance KVMでは、Oracle Database Appliance OVMシステムとは異なるアーキテクチャが使用されます。 Oracle Database Appliance KVMシステムにはODA_BASEがありません。 Oracle Grid InfrastructureおよびOracle ASMは、アプリケーションVMおよびDBシステムが実行されるOracle Database Applianceホストで実行されます。 ストレージにOracle ACFSを使用する場合は、Oracle ACFSを使用してHANFSを構成し、DBシステムとアプリケーションVMにマウントします。 Oracle ASM管理者ガイド(https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/19/ostmg/understand-acfs-admin.html)を参照してください。
HANFSの構成については、https://www.oracle.com/technetwork/database/database-technologies/cloud-storage/acfs/learnmore/acfs-nas-max-wp-3618364.htmlも参照してください。 DBシステムまたはアプリケーションVMで使用されるパブリック・ネットワークからVIPを選択します。
Oracle Database Applianceの高可用性ノードのいずれかに障害が発生すると、KVM、DBシステムおよびアプリケーションVMに何が起こりますか。
フェイルオーバーを有効にするために、必要に応じて自動起動およびフェイルオーバーをアプリケーションVMに設定できます。 DBシステム上のOracle RAC One NodeデータベースまたはStandard Edition High Availabilityデータベースは、2番目のノードに自動的にフェイルオーバーできます。
障害時に、再イメージ化がOracle Database Applianceをリカバリするための唯一の選択肢である場合、Oracle Database Appliance上のすべてのKVMをリストアするために必要なすべてのバックアップはどのようになりますか。
このような場合はDBシステムをリストアできないため、再作成する必要があります。 DBシステムが再作成されたら、データベースをバックアップからリストアできます。 リモートDBバックアップは、データベースをリカバリするために不可欠です。 アプリケーションVMをリストアするには、KVMゲスト・バックアップが必要です。
アプリケーションVMとDBシステムに追加のRPMSをダウンロードするには、どのようにすればよいですか。
Oracle Database Appliance上のアプリケーションVM、つまりVM内のRPMを管理します。 DBシステムに追加のRPMを更新またはインストールするポリシーは、ベア・メタル・システムのプロセスと同じです。 DBシステムには、RPMの整合性を維持するためのバージョン・ロックが含まれています。 バージョン・ロックに違反するRPMは、インストールまたは更新しないでください。 Oracle Database Applianceパッチ・バンドルを使用して、ベア・メタルおよびDBシステムにパッチを適用します。
Oracle Database Applianceのメモリーはどのように割り当てられますか。
Oracle Database Applianceホスト・メモリーの約半分が、データベースおよびDBシステムのSGAによって消費されるヒュージ・ページのプールに割り当てられます。 残りのメモリーは、データベースおよびその他のメモリー使用、Oracle Grid InfrastructureやOracle ASMなどのOracle Clusterware、アプリケーションVM、オペレーティング・システム、スワップ領域、およびインストールした可能性のあるその他のアプリケーションによって共有されます。 したがって、データベース、DBシステムまたはアプリケーションVMのサイズを変更する場合は、ヒュージ・ページと残りの通常メモリーを慎重に考慮する必要があります。
Oracleによって公開されているKVMテンプレートを使用してVMを作成するには、どのようにすればよいですか。
# wget https://yum.oracle.com/templates/OracleLinux/OL8/u4/x86_64/OL8U4_x86_64-olvm-b85.qcow2
# odacli create-vmstorage -n vms3 -s 20G
# odacli create-vm -n ol8test -src /u01/kvm/disks/OL8U4_x86_64-olvm-b85.qcow2 -vms vms3 -m 8G -vc 4
# odacli stop-vm -n ol8test
# yum install /usr/bin/virt-sysprep
# vi /tmp/pass_ol8 <<< enter the root password in the /tmp/pass_ol8
# chmod 600 /tmp/pass_ol8
# virt-sysprep --root-password file:/tmp/pass_ol8 -a /u05/app/sharedrepo/vms3/.ACFS/snaps/vm_ol8test/ol8test <<< reset the root password using /tmp/pass_ol8
# odacli modify-vm -n ol8test -g vnc,listen=0.0.0.0,port=5902
# odacli start-vm -n ol8test
# odacli describe-vm -n ol8test
vnetworkをアタッチした後でアプリケーションVMネットワークを構成するには、どのようにすればよいですか。
ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
Microsoft WindowsアプリケーションVMはどのように作成したらよいですか。
次の場所にあるMy Oracle Supportノート2748946.1を参照してください。
OVMゲスト・マシンをOracle Database Appliance仮想化プラットフォームからベア・メタル・システム上のKVMに移行するには、どのようにすればよいですか。
Oracle Database Applianceリリース19.15以降では、ODACLIコマンドを使用して、同じOracle Database ApplianceシステムでOVMからKVMへのインプレース移行を実行できます。
別のOracle Database ApplianceシステムでOVMゲスト・マシンをKVMに移行するには、My Oracle Supportノート2773840.1を参照してください : ODA VPからODA BMのKVMへのOVMゲストの移行 at:
Oracle Database ApplianceアプリケーションVMでは、どのゲスト・オペレーティング・システムがサポートされていますか。
Oracle Database ApplianceアプリケーションVMでは、Oracle KVMと同じゲスト・オペレーティング・システムがサポートされています。 サポートされているオペレーティング・システムの詳細については、「Oracle Linux KVMユーザー・ガイド」を参照してください。
アプリケーションでコマンドodacli modify-vm --enable-numa
がエラーCannot get NUMA configuration for odd number of max cores
で失敗するのはなぜですか。
--enable-numaは、CPUコアの数が偶数のアプリケーションVMでのみサポートされます(1つのcpucoreは2つのvcpu)。 既存のアプリケーションVMに対してNUMAを有効にする場合、cpupcoreは2つのNUMAノードに均等に分散されるため、NUMAを有効にするにはVMに偶数のcpucoreが必要です。
CPUとメモリーのオーバーコミットはアプリケーションVMでサポートされていますか。
Oracle KVMでは、CPUとメモリーのオーバーコミットが可能です。 Oracle Database Applianceでは、アプリケーションVMのCPUおよびメモリーのオーバーコミットは制限されません。 通常、CPUまたはメモリーをオーバーコミットすることはお薦めしません。 CPUをオーバーコミットすると、VMおよびホストのパフォーマンスが低下する可能性があります。 メモリーをオーバーコミットすると、システムでメモリー不足(OOM)が発生することで、Linuxカーネルによって重要なシステム・プロセスが停止される場合があります。 CPUまたはメモリーをオーバーコミットする場合は、十分なテストが実行されていることを確認してください。
Oracle Database Applianceで作成できるアプリケーションVMの最大数はいくつですか。
Oracle Database Applianceで作成できるアプリケーションVMの最大数は、使用可能なCPUと通常のメモリー、およびCPUとメモリーをオーバーコミットするかどうかによって異なります。 ベア・メタル・ホスト(ハイパーバイザ)用に、少なくとも2つのCPUコアと24GBのメモリーを予約することをお薦めします。 Oracle Database Applianceメモリーの一部もHugePagesに割り当てられます。これはアプリケーションVMで使用可能な通常のメモリーには計上されません。 メモリー割当ての詳細は、/proc/meminfo
を確認してください。