26.2 ADD_FILTERプロシージャのシグネチャ2

このプロシージャは、レポート別名を使用して、対話モード・レポートにフィルタを作成します。

ノート:

ページ・レンダリング・プロセスでこのプロシージャを使用すると、レポートのダウンロード問題(CSV、HTML、電子メールなど)が発生します。ユーザーがレポートをダウンロードすると、対話モード・レポートでは、REQUEST値のダウンロード形式でページがリロードされます。対話モード・レポートの設定を変更すると(フィルタの追加やレポートのリセットなど)、部分的にページがリフレッシュされます。したがって、ダウンロード・データがユーザーが参照しているレポート・データと一致しないことがあります。このため、ページ送信プロセスでのみこのプロシージャを使用することをお薦めします。

構文

APEX_IR.ADD_FILTER (
    p_page_id       IN NUMBER,
    p_region_id     IN NUMBER,
    p_report_column IN VARCHAR2,
    p_filter_value  IN VARCHAR2, 
    p_operator_abbr IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, 
    p_report_alias  IN VARCHAR2 DEFAULT NULL );

パラメータ

表26-2 ADD_FILTERのパラメータ

パラメータ 説明
p_page_id 対話モード・レポートが含まれている現在のOracle APEXアプリケーションのページ。
p_region_id 対話モード・レポート・リージョン(ID)。
p_report_column フィルタ処理されるレポートSQL列名または列の別名。
p_filter_value これはフィルタ値です。この値はNおよびNNには使用されません。
p_operator_abbr

フィルタ・タイプ。有効な値は次のとおりです。

EQ = 等しい

NEQ = 等しくない

LT = より小さい

LTE = 以下

GT = より大きい

GTE = 以上

LIKE = SQLのLike演算子

NLIKE = 類似ではない

N = NULL

NN = NULLではない

C = 含む

NC = 含まない

IN = SQLのIn演算子

NIN = SQLのNot In演算子

p_report_alias カレント・アプリケーション・ページで保存したレポート別名。p_report_aliasがNULLの場合、最後に表示されたレポート設定にフィルタが追加されます。

次の例では、ADD_FILTERプロシージャを使用して、カレント・アプリケーションのページ1、リージョン2505704029884282でレポート別名がCATEGORY_REPORTの対話モード・レポートを、DEPTNO30でフィルタ処理する方法を示します。

BEGIN
    APEX_IR.ADD_FILTER(
        p_page_id       => 1,
        p_region_id     => 2505704029884282,
        p_report_column => 'DEPTNO',
        p_filter_value  => '30', 
        p_operator_abbr => 'EQ', 
        p_report_alias  => 'CATEGORY_REPORT');
END;