19.6.1 承認について

承認コンポーネントを使用すると、Oracle APEXでユーザー承認のタスクを作成できます。

APEXの承認コンポーネントは、ヒューマン承認をアプリケーションに実装するためのツールキットです。これには、ヒューマン承認の設定を合理化するインフラストラクチャが含まれています。承認コンポーネントにはデータ・モデルが含まれるため、ヒューマン承認を構成するときは、特定のタイプの承認の詳細とカスタマイズに重点を置きます。

タスク承認者および管理者は、設計時に設定するか、タスクに関連するデータに基づいて実行時に動的に決定できます。

APEXには、承認のための次の構成要素が用意されています。
  • タスク定義 - タスク・パラメータ、参加者、アクションおよび期日を構成するために使用される共有コンポーネント。
  • 統合タスク・リスト - ページの作成ウィザードのページ・タイプ。受信ボックスのように機能するタスクの要約を作成するために使用されます。
  • タスク詳細ページ - メタデータ、履歴、コメントおよびアクションを含めることができる、特定のタスクの詳細を表示するページ。
  • 「ヒューマン・タスク - 作成」および「ヒューマン・タスク - 管理」 - ページのタスク・インスタンスを作成および操作するページ・プロセス。
  • APEX_APPROVAL - タスクをプログラムで作成、取得および管理するためのパッケージAPI。

これらの構成要素をカスタマイズすることで、アプリケーションに固有の承認プロセスを作成したり、多くのアプリケーションで共有できます。タスク定義、統合タスク・リストおよびタスク詳細ページを作成したら、タスク定義を「ヒューマン・タスク - 作成」ページ・プロセスとしてページに追加します。プロセスがアクティブ化されると、承認エンジンによってタスク定義からタスクが作成されます。

ユーザーは、統合タスク・リストで自分のタスクを表示および処理できます。ユーザー・アクションに基づいて、タスクの状態が変化します。タスクの状態の詳細は、「タスクの状態および遷移について」を参照してください。

ヒント:

ユーザーがタスクを開始した場合、同じタスクを承認することはできません。タスクのイニシエータとタスクの所有者は異なる必要があります。