1 Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドのリリース22.2での変更点

Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドの内容はすべて、リリース22.2の機能およびユーザー・インタフェースの変更が反映されるように更新されました。

新機能と更新

Oracle APEXの新機能と最新情報は次のとおりです。

  • アプリケーション検索

    検索構成を作成した後、検索結果を表示する検索ページを作成することにより、アプリケーションに宣言型検索を追加します。次のような機能があります。
    • 検索可能なデータ・ソースに関するメタデータ(表またはビュー、列、検索タイプと機能、結果リスト列など)を含む複数の検索構成を作成します。

    • 既存のOracle TEXT索引を使用して検索構成を作成します。これにより、開発者はこの機能を使用して、言語およびファジー検索機能を提供できます。

    • ページの作成ウィザードを使用して新しい検索ページを自動的に作成するか、検索コンポーネントを手動で追加して新しい検索ページを作成します。検索ページには、ユーザーが検索文字列を送信できる検索フィールド(またはページ・アイテム)と、「検索結果」リージョンがあります。「検索結果」リージョンには、検索構成にマップされる「ソースの検索」が含まれます。
    • ユーザーがランタイム検索で検索文字列を入力すると、検索構成が実行されて、関連する結果が返されます。
    • ページ区切り、入力時の検索、カスタム・レイアウト、ページ・サイズ制限、結果数の表示、遅延ロード、ソート、および問合せが入力されなかった場合や結果が見つからなかった場合のカスタム・メッセージに関するオプションが含まれています。

    「アプリケーションへの検索の追加」を参照してください。

  • 「APIの呼出し」プロセス・タイプ

    「APIの呼出し」は新しいページレベルのプロセス・タイプであり、これを使用すると、プロシージャやファンクションの実行を完全に宣言的に行えるようになります。PL/SQLコードを記述する必要はありません。

    「ページ・プロセスについて」および「ページ・プロセスの作成」を参照してください。

  • 動的コンテンツ・リージョン

    「動的コンテンツ」は、レガシーの「PL/SQL動的コンテンツ」リージョン・タイプとよく似た新しいリージョン・タイプですが、いくつかの重要な違いがあります。

    • リージョン・ソースは、HTML値をCLOBとして返す必要があります。値は、HTPパッケージを介して出力されなくなります。
    • 動的コンテンツ・リージョンはリフレッシュ可能であり、遅延ロードをサポートしています。
    • このリージョンでは、PL/SQLおよびJavaScript (MLE)がサポートされています。

    「リージョンの管理」および「サポートされているリージョン・タイプ」を参照してください。

  • 承認コンポーネントの強化

    承認コンポーネントに、タスク所有者およびタスク・イニシエータが承認プロセス中に特定のタスクに関する詳細情報を提供するための「情報のリクエスト」および「情報の発行」プロセスが含まれるようになりました。ビジネス管理者は、タスクの期日を更新したり、期限切れのタスクを更新できるようになりました。承認コンポーネントを構成するときに、開発者は次のことができます。

    • 既存のタスク定義をコピーする
    • タスク履歴に記録されるアクションのタイプをカスタマイズする
    • SQL問合せ、式またはファンクション本体を使用して期日を動的に設定する
    • 期日が過ぎた後に自動的に更新または失効するようにタスクを設定する

    「承認の管理」を参照してください。

  • ページ・アイテムのセッション・ステートのデータ型 - CLOB

    次のアイテム・タイプにデータ型CLOBを使用できるようになりました。

    • 表示のみ
    • 非表示
    • マークダウン・エディタ
    • リッチ・テキスト・エディタ
    • マークダウン・エディタ

    ページ・デザイナでは、これらのアイテムに新しい属性グループ「セッション・ステート」があり、「データ型」選択リストにVARCHAR2 (デフォルト)およびCLOBが移入されるようになりました。

    「使用可能なアイテム・タイプ」を参照してください。

  • 日付ピッカー

    新しい日付ピッカーWebコンポーネント(a-date-picker)がOracle JET実装に対応するように置き換えられ、JET実装の既存の機能がサポートされているとともに、いくつかの改良が加えられています。

    • サポートが終了したjQuery日付ピッカーの「今日」ボタンを再び使用できます。「コンポーネント設定」または「アイテム属性」で、このボタンのオンとオフを切り替えることができます。
    • HTML属性を使用して、クライアント側の日付ピッカーの動作を変更します。JavaScriptコールを使用する必要はありません。この変更により、ロードのパフォーマンスと操作速度が向上します。
    • ARIA APGで推奨されているフル・キーボード操作をサポートしています

    「使用可能なアイテム・タイプ」を参照してください。

  • クラシック・レポートおよび対話モード・レポートでのテンプレート・ディレクティブのサポート

    このリリースでは、HTML式を含む列についてクラシック・レポートと対話モード・レポートにテンプレート・ディレクティブが含まれています。

    「テンプレート・ディレクティブの使用」を参照してください。

  • ベクターベース・マップのサポート

    APEXでは、マップ・リージョンでベクターベースのマップ・タイルがサポートされるようになりました。「OpenStreetMapポジトロン」、「OpenStreetMapダーク」および「OpenStreetMapブライト」という3つのレイヤーが使用可能です。新しいアプリケーションでは、デフォルトでベクター・レイヤーが使用されます。既存のアプリケーションでは引き続きラスター・レイヤーが使用されますが、「共有コンポーネント」、「コンポーネント設定」、「マップ」を編集することにより、ベクター・レイヤーを使用するように変更できます。

    「マップの作成」および「マップのベクター・タイル・レイヤーの構成」を参照してください。

  • PWAおよびモバイルに関する機能強化:

    • プログレッシブWebアプリケーションのインストールをユーザーに促すときに、スクリーンショットを含めることができるようになりました。
    • ショートカットをPWAに追加して、特定のデバイスにインストールされたアプリケーションでのみナビゲーションを向上させることができます。

    「プログレッシブWebアプリケーション(PWA)の作成」を参照してください。

  • 動的アクションのアクション名の指定に関する機能強化:

    動的アクションの作成または編集時にページ・デザイナで新しい属性を使用できます。

    • 識別、名前 - ページ・デザイナで、より優れたセルフ・ドキュメンテーションのために動的アクションの名前を指定できるようになりました。
    • 実行、タイプ - 遅延を指定してアクションをデバウンスして、イベントが最後に発生してから、指定した時間遅延が経過した後に1回実行します。アクションを即時にスロットルして、即時に実行した後、イベントが引き続き発生する場合は指定した間隔で実行します。

    ページ・デザイナで、より優れたセルフ・ドキュメンテーションのために動的アクションの名前を指定できるようになりました。

    「動的アクションの作成」を参照してください。

  • ドロワー・モーダル・ダイアログ・テンプレート

    モーダル・ダイアログ・ページに使用できる新しいドロワー・テンプレートがあります。ドロワー・テンプレートは、ビューポートからスライドして出てくるオーバーレイ・ウィンドウです。

    「ダイアログ・ページの作成」を参照してください。

非推奨となったかサポートが終了した機能

Oracle APEXリリース・ノート非推奨となった機能およびサポートが終了した機能を参照してください。