1. 管理者ガイド
  2. 非セキュアなストアのインストールおよび構成
  3. インストールの構成

インストールの構成

Oracle NoSQL Databaseをインストールするには、Oracle NoSQL Databaseのインストールの章に記載されている前提条件およびインストール・ステップを完了します。それらのステップが完了したら、ストア内の各ストレージ・ノードの構成パラメータを決定します(パラメータの説明は、インストールの構成パラメータの項を参照してください)。続いて、次のタスクを完了してストアを構成します。

非セキュアなストアの構成はセキュアなストアの構成と同様ですが、相違点がある場合は、次に示すステップで言及します。

  1. makebootconfigユーティリティを使用して、初期bootconfigファイルを作成します。このタスクは、各Oracle NoSQLストレージ・ノードで実行する必要があります。

    ノート:

    makebootconfigコマンドを使用した構成ファイルの作成は、コマンドを実行するストレージ・ノードと統合されています。このような統合によって、ブート構成ファイルを生成する前に、すべてのパラメータとその値がSN環境に照らしてチェックおよび検証されます。ブート構成ファイルのパラメータの検証を省略するには、-forceフラグ(makebootconfig -force)を使用します。

  2. 非セキュアな構成については、makebootconfigオプションに–store-security noneパラメータを指定します。 

    > mkdir -p KVROOT (if it does not already exist)
> java -Xmx64m -Xms64m \
-jar KVHOME/lib/kvstore.jar makebootconfig -root KVROOT \
-port 5000 \
-host <hostname> \
-harange 5010,5020 \
-store-security none \
-capacity 1 \
-admindir /export/admin01 \
-storagedir /export/data1 \
-storagedirsize 1_tb \
-rnlogdir /export/rnlog01

    ノート:

    -admindirのディレクトリ・パスが別個のディスクに解決されるのが最善です。そのためには通常、/etc/fstabディレクトリに適切なエントリを作成します。これにより、ディスク上のファイル・システムがディレクトリ階層全体の適切な場所にアタッチされます。

    管理環境を異なるディスクに配置すると、管理が入力/出力リソースを奪い合うことがなくなります。また、ディスク障害の影響が単一の環境にとどまります。

  3. Oracle NoSQL Databaseの各ノードでOracle NoSQL Databaseストレージ・ノード・エージェント(SNA)を起動します。startコマンドを次のように使用できます。

    ノート:

    SNAを開始する前に、各ノードで環境変数MALLOC_ARENA_MAXを1に設定します。こうすることで、メモリー使用量が指定されたヒープ・サイズに制限されます。 

    nohup java -Xmx64m -Xms64m \
-jar KVHOME/lib/kvstore.jar start -root KVROOT &

  4. pingコマンドを使用して、Oracle NoSQL Databaseクライアント・ライブラリがOracle NoSQL Databaseストレージ・ノード・エージェント(SNA)に接続できることを確認します。非セキュアな設定には–securityフラグおよび引数を使用する必要はありません。 

    java -Xmx64m -Xms64m \
-jar kvstore.tmp/kvstore.jar ping \
-host node01 -port 5000
SNA at hostname: node01, registry port: 5000 is not registered.
No further information is available
Can't find store topology: 
Could not contact any RepNode at: [node01:5000]

  5. ストレージ・ノードが起動しない場合は、KVROOTディレクトリのadminbootログとsnabootログを確認して、問題を特定します。-hostオプションを使用して、リモート・ホストのSNAをチェックすることもできます。非セキュアな設定には–securityフラグおよび引数を使用する必要はありません。 

    > java -Xmx64m -Xms64m
-jar KVHOME/lib/kvstore.jar ping 
-port 5000 -host node02
SNA at hostname: node02, registry port: 5000 is not registered. 
No further information is available
Can't find store topology: 
Could not contact any RepNode at: [node02:5000]

ストレージ・ノードがすべて正常に起動したら、KVStoreを構成できます。そのためには、CLIコマンドを使用します。runadminを起動します。 

> java -Xmx64m -Xms64m \
-jar KVHOME/lib/kvstore.jar runadmin \
-port 5000 -host node01

次のステップを実行します。

  • KVStoreの命名

    ストアの名前は、基本的には、ストアに保持されるレコードのパスの形成に使用されます。たとえば: 

    kv-> configure -name mystore
Store configured: mystore

  • ゾーンの作成

    コマンドライン・インタフェースを起動してストア名を構成し終えると、少なくとも1つのゾーンを作成できます。使用方法は次のとおりです。 

    plan deploy-zone -name <zone name>
-rf <replication factor>
[-type [primary | secondary]]
[-arbiters | -no-arbiters ]
[-json ]
[-plan-name <name>] [-wait] [-noexecute] [-force]

  • 特定のホストでの管理プロセスの作成

    各KVStoreは、管理データベースを持ちます。このデータベースの構成に進むには、コマンドライン・インタフェースの現在の接続先のストレージ・ノードをデプロイしてから、その同じノードに管理プロセスをデプロイする必要があります。deploy-snおよびdeploy-adminコマンドを使用してこのステップを完了します。詳細は、特定のホストでの管理プロセスの作成を参照してください。

  • ストレージ・ノード・プールの作成

    管理プロセスを作成したら、ストレージ・ノード・プールを作成できます。このプールは、すべてのストレージ・ノードをストアに含めるために使用されます。pool createコマンドを使用してこのプールを作成します。その後、pool joinコマンドを使用してストレージ・ノードをプールに入れます。詳細は、ストレージ・ノード・プールの作成を参照してください。

  • 残りのストレージ・ノードの作成

    ストレージ・ノード・プールを作成したら、残りのストレージ・ノードを作成できます。ストレージ・ノードは、ストア内の各ノード向けの様々な&プロセスをホストします。ストアで使用するノードごとに、特定のホストでの管理プロセスの作成で行ったようにdeploy-snコマンドを使用する必要があります。詳細は、残りのストレージ・ノードの作成を参照してください。

  • レプリケーション・ノードの作成およびデプロイ

    構成プロセスのこの最後のステップでは、ストア内の各ノードでレプリケーション・ノードを作成します。topology createコマンドおよびplan deploy-topologyコマンドをそれぞれ使用します。詳細は、レプリケーション・ノードの作成およびデプロイを参照してください。