ドキュメントのアクセシビリティについて
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWeb サイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
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概要
Oracle NoSQL Databaseは拡張性のある分散型NoSQLデータベースです。信頼性、柔軟性および可用性の高いデータ管理を、構成可能なストレージ・ノードのセットにわたって実施できます。これは、NoSQL DBドライバとKVStoreと呼ばれるストレージ・ノードのコレクションの2つの部分で構成されます。NoSQL DBドライバはOracle NoSQL Databaseのすべてのコア操作を透過的に処理するインテリジェントなドライバで、KVStoreはストレージ・ノードで構成されます。
KVLiteは、簡易版のOracle NoSQL Databaseです。レプリケートされない単一のストレージ・ノード、単一のシャード・ストアを提供します。単一プロセスで実行され、管理インタフェースを必要としません。KVLiteは、コマンドライン・インタフェースを使用して構成、起動および停止します。
ノート: KVLiteは、Oracle NoSQL Databaseアプリケーションの開発および単体テストを行う必要のあるアプリケーション開発者が使用するためのものです。これをOracle NoSQL APIを理解するための開発プラットフォームとして使用し、APIとの様々な相互作用方法をテストできます。KVLiteは単一マシン上で実行されます。本番デプロイメントやパフォーマンス測定のためのものではありません。
また、KVLiteはデフォルトでセキュアです。KVLiteを非セキュア・モードで起動するには、このガイドで示す手順に従ってKVLiteをインストールするときにセキュリティを無効化するパラメータを明示的に指定する必要があります。
このクイック・スタート・ガイドでは、次のタスクの実行方法を説明します。
KVLiteのインストール
KVLiteは、Oracle NoSQL Databaseソフトウェアにバンドルされています。KVLiteをインストールするには、次のステップを実行します。
kv-ce-20.3.19.tar.gz
の内容はkv-20.3.19
というディレクトリに解凍され、kv-examples-20.3.19.tar.gz
の内容はkv-20.3.19/examples
という名前のディレクトリに解凍されます。
KVLiteの起動
次のステップを実行して、KVLiteインスタンスを起動します。
KVLiteをセキュア・モードで起動するには、次の手順を実行します。
-
ターミナルを開き、
cd
を実行してkv-20.3.19
ディレクトリに移動し、NoSQL Databaseサーバーを起動します。$ cd kv-20.3.19 $ java -Xmx64m -Xms64m -jar lib/kvstore.jar kvlite [-storagedirsizegb N]
storagedirsizegb
はオプション・パラメータです。このパラメータは、新しいインスタンスのストレージ・ディレクトリのサイズを制御するために使用できます。Nの値はGB単位であり、1以上である必要があります。デフォルトでは、作成されたストアのサイズは10GBで、このフラグを使用してオーバーライドする必要があります。インスタンスが作成され、既存のインスタンス上のフラグの使用が無視されると、サイズを変更することはできません。予想される出力は次のとおりです。
Generated password for user admin: password User login file: ./kvroot/security/user.security Created new kvlite store with args: -root ./kvroot -store kvstore -host localhost -port 5000 -storagedirsizegb 15 -secure-config enable
kvstore
はストアの名前、localhost
はローカル・ホストの名前、kvroot
はOracle NoSQL Databaseデータが格納されるディレクトリです。マシンの速度によって異なりますが、このメッセージが出力されるまでに約10秒から60秒かかります。KVLiteを停止するまで、コマンドライン・プロンプトは戻らないことに注意してください。
-
2つ目のシェルで、
cd
を実行してkv-20.3.19
ディレクトリに移動し、KVLiteインスタンスにpingを実行して存在を確認します。出力の詳細は異なりますが、実行中のストアが表示されます。$ cd kv-20.3.19 $ java -Xmx64m -Xms64m -jar lib/kvstore.jar ping -host localhost -port 5000 -security kvroot/security/user.security
予想される出力は次のとおりです。
Pinging components of store kvstore based upon topology sequence #14 10 partitions and 1 storage nodes Time: 2017-05-02 09:34:43 UTC Version: 12.2.20.3.19 Shard Status: healthy:1 writable-degraded:0 read-only:0 offline:0 Admin Status: healthy Zone [name=KVLite id=zn1 type=PRIMARY allowArbiters=false] RN Status: online:1 offline:0 Storage Node [sn1] on localhost:5000 Zone: [name=KVLite id=zn1 type=PRIMARY allowArbiters=false] Status: RUNNING Ver: 12cR2.20.3.19 2017-04-13 06:54:25 UTC Build id: d6a9b947763f Admin [admin1] Status: RUNNING,MASTER Rep Node [rg1-rn1] Status: RUNNING,MASTER sequenceNumber:204 haPort:5006
このステータスは、KVLiteが起動され、実行中であることを示します。
KVLiteを非セキュア・モードで起動するには、次の手順を実行します。
-
ターミナルを開き、
cd
を実行してkv-20.3.19
ディレクトリに移動します。$ cd kv-20.3.19
-
-enable-secure disable
フラグを使用してkvstore.jar
ファイルを実行しセキュリティを無効化して、KVLiteを非セキュア・モードで起動します。$ java -jar lib/kvstore.jar kvlite [-storagedirsizegb N ] -secure-config disable
storagedirsizegb
はオプション・パラメータです。このパラメータは、新しいインスタンスのストレージ・ディレクトリのサイズを制御するために使用できます。Nの値はGB単位であり、1以上である必要があります。デフォルトでは、作成されたストアのサイズは10GBで、このフラグを使用してオーバーライドする必要があります。インスタンスが作成され、既存のインスタンス上のフラグの使用が無視されると、サイズを変更することはできません。 -
2つ目のシェルで、
cd
を実行してkv-20.3.19
ディレクトリに移動し、KVLiteインスタンスにpingを実行して存在を確認します。実行中のストアが表示されます。$ cd kv-20.3.19 $ java -jar lib/kvstore.jar ping -host localhost -port 5000
KVLiteの停止と再起動
KVLiteを停止して再起動するには、次のステップを実行します。
KVLiteを停止するには、KVLiteを実行しているシェルでCtrl C (^C)
を使用します。
プロセスを再起動するには、単にコマンドライン・オプションを使用せずにKVLiteユーティリティを実行します。最初にKVLiteを起動したときに標準以外のオプションを指定した場合でも、このようにします。これは、KVLiteで、ポート値やストア名などの情報が実行間も保持されるためです。これらの値は、コマンドライン・オプションを使用して変更できません。
$ java -Xmx64m -Xms64m -jar KVHOME/lib/kvstore.jar kvlite
最初に指定したものとは異なるオプションで起動する必要がある場合、KVROOT
ディレクトリ(デフォルトでは./kvroot
)を削除し、必要なオプションを使用してkvliteユーティリティを再実行します。KVLiteの起動を参照してください。
あるいは、-root
コマンドライン・オプションを指定して元のKVROOT
ディレクトリ以外の場所を必ず指定し、変更する必要のある他のオプションも指定します。
ノート: 最初からやり直すことを選択した場合、前のデータはすべて失われます。
Oracle NoSQL Databaseプロキシについて
Oracle NoSQL Databaseプロキシは、Oracle NoSQL Database SDKとOracle NoSQL Database (kvlite構成)との通信を可能にする中間層コンポーネントです。
Oracle NoSQL Databaseドライバは、クライアント・アプリケーションで使用される様々なプログラミング言語で使用できます。現在、Java、Python、Go、Node.js、.NET言語およびSpring Data SDKがサポートされています。Oracle NoSQL DatabaseプロキシのJARファイルは、ダウンロードしたOracle NoSQL DatabaseのEnterprise EditionディストリビューションおよびCommunity Editionディストリビューションに含まれています。詳細は、Oracle NoSQL Databaseプロキシおよびドライバに関する項を参照してください。
Oracle NoSQL Database KVLiteクイック・スタート, リリース22.2
F33785-08
2022年8月
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