A.4 Oracle Machine Learning for Rのインストールの検証
OML4Rの基本的な機能が動作していることを確認するには、OML4Rサーバーへの接続を確立し、基本機能をいくつか実行します。
ノート:
OML4Rを起動して使用するには、OML4Rのインストールに必要な権限がデータベース・ユーザーに付与されている必要があります。詳細は、ユーザー要件を参照してください。
例A-2 OML4R Serverへの接続
OML4RクライアントをOML4Rサーバーに接続するには:
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Windowsの「スタート」メニューでR x64 3.3.0を選択します。
Rコンソールが表示されます。
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次のコマンドを入力してOML4Rを起動します。
$ ORE R> library(ORE)
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次のコマンドを入力してOML4Rサーバーに接続します。次の例では、ユーザー
OML_USER
をサーバー・ホストserv1
上のデータベースorcl
に、ポート1521を使用して接続しています。> ore.connect(user="OML_USER", sid="orcl", host="serv1", password="OML_USERpsw", port=1521, all=TRUE) Loading required package: ROracle Loading required package: DBI
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ore.is.connected
を実行して接続を確認します。接続が正常に確立されている場合は、関数によってTRUE
が返されます。> ore.is.connected() [1] TRUE
例A-3 スキーマ内のアクセス可能なデータベース表のリスト
ore.ls
関数を使用すると、スキーマの環境内のデータベース表に対応するore.frame
プロキシ・オブジェクトがリストされます。次の例では、現行のスキーマにTABLE1
とTABLE2
が存在します。
> ore.ls() [1] "TABLE1" "TABLE2"
例A-4 Rデータ・フレームのデータベースへのプッシュ
ore.push
関数は、ローカルRオブジェクトをデータベースの適切なデータ型のOML4Rオブジェクトにプッシュします。次の例では、R data.frame
を作成し、データベースのore.frame
オブジェクトをプッシュします。
df <- data.frame(a="abc",
b=1.456,
c=TRUE,
d=as.integer(1))
of <- ore.push(df)
例A-5 埋込みR関数の実行
ore.doEval
関数は、指定された関数をデータベース・サーバー上のRエンジンで実行し、結果を返します。この例では、ore.doEval
の呼出しで関数を宣言します。
> ore.doEval(function() { 123 }) [1] 123