5.1.3 データの索引付け

整数ベクターまたは文字列ベクターを使用して、順序付けられたore.frameオブジェクトに索引付けできます。

「データのサンプリング」および「データのパーティション化」の説明に従って、サンプリングおよびパーティション化を実行するために索引付けを使用できます。

Oracle Machine Learning for RはRの索引付けに類似した機能をサポートしますが、次の違いがあります。

  • ore.vectorオブジェクトでは整数索引の作成はサポートされません。

  • 負の整数の索引はサポートされません。

  • 行の順序は保持されません。

例5-4 ore.frameオブジェクトの索引付け

この例は、文字の索引付けおよび整数の索引付けを示します。この例では、第2章のキーを使用した順序付けに関する項の例に示すように、順序付けされたSPAM_PK ore.frameオブジェクトを使用します。この例は、行に名前でアクセスできること、文字の行名のベクターを指定することで行のセットにアクセスできることも示します。次に、実際の整数値を指定できることを示します。例では、USERID値が1ではなく1001で始まるため、結果は様々な行のセットになります。

# Index to a specifically named row.
SPAM_PK["2060", 1:4]
# Index to a range of rows by row names.
SPAM_PK[as.character(2060:2064), 1:4]
# Index to a range of rows by integer index.
SPAM_PK[2060:2063, 1:4]
この例のリスト
R> # Index to a specifically named row.
R> SPAM_PK["2060", 1:4]
       TS USERID make address
2060 2060    380    0       0
R> # Index to a range of rows by row names.
R> SPAM_PK[as.character(2060:2064), 1:4]
       TS USERID make address
2060 2060    380    0       0
2061 2061    381    0       0
2062 2062    381    0       0
2063 2063    382    0       0
2064 2064    382    0       0
R> # Index to a range of rows by integer index.
R> SPAM_PK[2060:2063, 1:4]
       TS USERID make address
3060 3060    380 0.00    0.00
3061 3061    381 0.00    1.32
3062 3062    381 0.00    2.07
3063 3063    382 0.34    0.00