2.4.2.1 Oracle Machine Learning for Rのデータ型およびクラスについて

OML4Rには、Rデータ型をSQLデータ型にマップするデータ型があります。

Rセッションでは、Rオブジェクトからデータベース・オブジェクトを作成するか、データベース・データからRオブジェクトを作成すると、OML4RはRデータ型をSQLデータ型に変換し、可能な場合はその逆を実行します。

OML4Rは、OML4Rのクラスのインスタンスであるオブジェクトを作成します。OML4Rは、多くの標準のR関数をオーバーロードし、それらでOML4Rのクラスおよびデータ型を使用できるようにします。R言語の構造および構文は、Oracle Databaseオブジェクトにマップされているオブジェクトでサポートされます。

表2-1 R、OML4RおよびSQLのデータ型のマッピング

Rデータ型 OML4Rデータ型 SQLデータ型

キャラクタ・モードのvector

ore.character

VARCHAR2

INTERVAL YEAR TO MONTH

整数モードのvector

ore.integer

NUMBER

論理モードのvector

ore.logical

NUMBERFALSEの場合は0、TRUEの場合は1

数値モードのvector

ore.number

BINARY_DOUBLE

BINARY_FLOAT

FLOAT

NUMBER

Date

ore.date

DATE

POSIXct

POSIXlt

ore.datetime

TIMESTAMP

TIMESTAMP WITH TIME ZONE

TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE

difftime

ore.difftime

INTERVAL DAY TO SECOND

なし

サポートなし

LONG

LONG RAW

RAW

ユーザー定義のデータ型

参照データ型

ノート:

  • タイプore.datetimeのオブジェクトはタイム・ゾーン設定をサポートしていないため、かわりに、システム・タイム・ゾーンSys.timezoneが使用可能な場合はそれを使用し、Sys.timezoneを使用できない場合はGMTを使用します。

  • SQL VARCHAR2データ型は、埋込みRの入力データ引数を介してR文字データ型にマップされます。ユーザーは、as.factor()を使用して、必要に応じて文字変数をRファクタに変換できます。