5.2.8 データのソート

ore.sort関数は、by引数で指定した1つ以上の列によるデータ・フレームの柔軟なソートを可能にします。

ore.sort関数は、他のデータ事前処理関数とともに使用できます。ソートの結果を、Rのビジュアライゼーションへの入力に使用できます。

ore.sort関数によるソートは、Oracleデータベースで実行されます。ore.sort関数は、データベースのnls.sortオプションをサポートします。

ore.sort関数は、ore.frameを返します。

この関数の引数の詳細は、help(ore.sort)をコールしてください。

次のほとんどの例では、NARROWデータセットを使用します。一部の例では、ONTIME_Sデータセットを使用します。

例5-51 降順での列のソート

この例では、列AGEおよびGENDERを降順でソートします。

x <- ore.sort(data=NARROW, by='AGE,GENDER', reverse=TRUE)

例5-52 列ごとに異なる順序でのソート

この例では、AGEを降順で、GENDERを昇順でソートします。

x <- ore.sort(data=NARROW, by='-AGE,GENDER')

例5-53 ソートおよび一意の値ごとに1行を返す

この例では、AGEを基準にソートし、AGEの一意の値ごとに1行を保持します。

x <- ore.sort(data=NARROW, by='AGE', unique.key=TRUE)

例5-54 重複列の削除

この例では、AGEを基準にソートし、重複する行を削除します。

x <- ore.sort(data=NARROW, by='AGE', unique.data=TRUE)

例5-55 重複列の削除および一意の値ごとに1行を返す

この例では、AGEを基準にソートし、重複する行を削除して、AGEの一意の値ごとに1行を返します。

x <- ore.sort(data=NARROW, by='AGE', unique.data=TRUE, unique.key = TRUE)

例5-56 出力での相対順序の維持

この例では、ソートされた出力で相対順序を維持します。

x <- ore.sort(data=NARROW, by='AGE', stable=TRUE)

例5-57 2つの列の異なる順序でのソート

この例では、ONTIME_Sをエアライン名を基準に降順で、出発の遅延を昇順でソートします。

sortedOnTime1 <- ore.sort(data=ONTIME_S, by='-UNIQUECARRIER,DEPDELAY')

例5-58 2つの列の異なる順序でのソートおよび一意の組合せの生成

この例では、ONTIME_Sをエアライン名と出発の遅延を基準にソートし、各組合せの1つを選択します(つまり、一意のキーを返します)。

sortedOnTime1 <- ore.sort(data=ONTIME_S, by='-UNIQUECARRIER,DEPDELAY', 
                          unique.key=TRUE)