1.2.1 コマンド行ユーティリティを使用したSALTアプリケーションの構成

コマンド行ユーティリティを使用してSALTアプリケーションを構成できます。具体的には、XMLエディタを使用してアプリケーションに対して構成ファイル(WSDF)ファイルとSALTDEPLOYファイル)を作成および編集した後、wsloadcfというコマンド行ユーティリティを使用して、XMLファイル(SALTDEPLOYファイルと参照WSDFファイル)をバイナリ・ファイル(SALTCONFIG)に変換できます。これで、SALTゲートウェイ(GWWS)サーバーを起動する準備が整いました。

次に、アプリケーションの構成に使用できるSALTコマンド行ユーティリティを示します:

  • wsloadcf(1)

    各Oracle Tuxedoマシン上で開始されるコマンドです。これを使用すると、アプリケーションのSALTDEPLOYファイルおよび参照WSDFファイルをバイナリSALTCONFIGファイルにコンパイルできます。wsloadcfコマンドは、SALTCONFIG環境変数によって定義された場所にバイナリ・ファイルをロードします。

  • wscobolcvt(1)

    外部WSDL (Web Services Description Language)ファイルをOracle Tuxedo定義ファイル(WSDFファイル、Oracle Tuxedoサービス・メタデータ定義ファイル、FML32フィールド表ファイルおよびXMLスキーマ・ファイル)に変換するコマンドです。生成されるWSDFファイルは、非ネイティブのWSDFファイルで、特にSALTの発信呼出しに使用されます。

    wscobolcvt(1)

    COBOLサービスをWebサービスとして公開するためにCOBOLコピーブックをSALTアーティファクトに変換するコマンドです。

詳細は、『SALTコマンド・リファレンス』を参照してください

SALTはOracle Tuxedoフレームワーク上に構築されているため、Oracle Tuxedoで提供されている次のコマンド行ユーティリティを使用してSALT固有の項目をOracle Tuxedoアプリケーションに構成する必要があります:

  • tmloadcf(1)

    マスターOracle Tuxedoマシン上で実行するコマンドです。これは、Oracle TuxedoアプリケーションUBBCONFIGファイルをバイナリTUXCONFIGファイルにコンパイルするのに使用されます。SALTゲートウェイ・サーバーを起動するには、GWWSサーバーをUBBCONFIGファイルで定義する必要があります。

  • tmloadrepos(1)

    Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ・システム・サーバー(TMMETADATA)が起動されているマシン上で実行するコマンドです。これは、Oracle Tuxedoサービス・メタデータ定義テキスト・ファイルをバイナリOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリ・ファイルにロードします。Webサービス操作として公開するすべてのOracle Tuxedoの従来のサービスをOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリにロードする必要があります。また、すべてのwsdlcvtで生成されたSALTプロキシ・サービスをOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリにロードする必要があります。

  • saml

    wsadminサブコマンドsamlは、SAMLシングル・サインオン機能で使用するSAML関連メタデータの管理に使用できます。詳細は、『SALTコマンド・リファレンス』のwsadminに関する項を参照してください