2.3.6.3 FML/FML32の考慮事項

Oracle Tuxedo FML/FML32バッファとXMLとの変換に関しては、次の点を考慮する必要があります。

  • XMLとFML/FML32を相互に変換するための環境を用意する必要があります。これには、FMLフィールド表ファイルのディレクトリおよびシステムFMLフィールド定義ファイルの設定が含まれます。GWWSはこれらの定義を自動的にロードします。FML型付きバッファは、環境が正しく設定されている場合に限って処理できます。
  • FML32フィールド型FLD_PTRはサポートされていません。
  • GWWSサーバーでは、起動時にOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのFML/FML32パラメータ定義とFML/FML32定義ファイルとの整合性の厳格なチェックが行われます。

    環境設定に準拠していないFML/32フィールドが見付かった場合、またはフィールド表のフィールド・データ型定義がOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのパラメータ・データ型定義と異なる場合、GWWSは起動できません。不整合に関するメッセージがULOGファイルに出力されます。

  • tmwsdlgenコマンドによって、Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのFML/FML32パラメータ定義とFML/FML32定義ファイルとの整合性がチェックされます。不整合な点が見つかった場合、警告のみが表示され、不整合が許容されます。
  • 環境設定に準拠していないFML/32フィールドが見付かった場合、またはフィールド表のフィールド・データ型定義がOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリのパラメータ・データ型定義と異なる場合、tmwsdlgenはOracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリの定義を使用してWSDLドキュメントの作成を試みます。
  • Oracle Tuxedoサービス・メタデータ・リポジトリは、string/mbstring型のパラメータのサイズ属性(Oracle Tuxedo型付きバッファ内で許容される最大バイト長を指定する)を定義する場合がありますが、この制限値の指定はSALTによって生成されるWSDLドキュメントには公開されません。
  • Oracle Tuxedoの基本データ型であるlongのサイズは、プラットフォームによって32ビット・スコープの場合と64ビット・スコープの場合があり一定ではありません。しかし、この型に対応するxsd:longスキーマ型で64ビットの数値を表現できます。次のシナリオではSOAPフォルトが生成されます。

GWWSが32ビット・モードで動作している場合、Webサービスのクライアントから32ビットの範囲を超えた値を持つxsd:long型データが送信されます。