2.3.3 Oracle Tuxedo MBSTRING型付きバッファ

Oracle Tuxedo MBSTRING型付きバッファは、マルチバイト文字配列に使用します。Oracle Tuxedo MBSTRING型付きバッファは次の3つの要素により構成されます。

  • コードセット文字エンコーディング
  • データ長
  • 文字配列エンコーディング。

    ノート:

    UTF-8コードセット以外のマルチバイト文字列をSOAPメッセージ内に直接埋め込むことはできません。

次の例は、MBSTRING型付きバッファを受け付けるMBSERVICE Oracle TuxedoサービスのSOAPメッセージを示しています。

例2-4 MBSIRINGバッファのSOAPメッセージ

<?xml encoding=”UFT-8”?>
  <SOAP:body>
     <m:MBSERVICE xmlns:m=”http://......”>
         <inbuf>こんにちは</infuf>
     </m:MBSERVICE>

<inbuf>のXMLスキーマは次のとおりです:

<xsd:element name=”inbuf” type=”xsd:string” />

警告:

  • SALTでは、日本語文字の「―」(EUC-JP 0xa1bd、Shift-JIS 0x815c)はUTF-16 0x2015に変換されます。
  • 別の文字セット変換エンジンを使用する場合には、この文字に対するEUC-JPまたはShift-JISのマルチバイト出力は異なることがあります。たとえば、Java il8n文字変換エンジンではこの記号がUTF-16 0x2014に変換されます。この結果は、SALTのデフォルトであるUTF-8への変換についても同様です。
  • 別の文字変換エンジンを使用する場合、MBSTRINGに日本語文字の「―」が含まれている場合、Oracle Tuxedoサーバー・サイドのMBSTRING自動変換機能で文字列をShift-JISまたはEUC-JPに戻すことはできません。