3.2.1 Oracle WebLogic Webサービス・クライアントのプログラミング・ツールキット

WebLogic Serverには、clientgenユーティリティが用意されています。このユーティリティは、組込みのアプリケーション・サーバー・コンポーネントで、Webサービスのクライアント側のJavaプログラムの開発に使用します。呼出しは、スタンドアロンのJavaプログラムとサーバー・インスタンスから実行できます。詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』を参照してください。

SALTでは、従来の同期メッセージ交換モードに加えて、WebLogic Serverを使用した非同期の信頼性のあるWebサービス呼出しをサポートしています。非同期通信はWS-Addressing仕様で定義されています。信頼性のあるメッセージ交換は、WS-ReliableMessaging仕様に準拠しています。

ヒント:

HTTP MIME添付を使用するには、WebLogic固有のWSDLドキュメントを使用します。

SALTでは、Oracle Tuxedo CARRAYデータをSOAPリクエストのMIME添付にマッピングできます。MIMEバインディングでは追加の符号化ラッピングを必要としないため、この機能はバイナリ・データ・ストリームが大きい場合に役立ちます。これにより、CPUサイクルとネットワーク帯域幅を節約できます。

また、エンタープライズ・サービス指向の環境では、バイナリ・データを使用すると、高レベルのデータ・ルーティングと変換処理が可能になります。符号化されたデータは、問題を引き起こすことがあります。Oracle Tuxedo CARRAYデータのMIMEデータ・バインディングを有効にするには(オンライン・ダウンロード時とtmwsdlgenコマンド・ユーティリティの使用時の両方において)、WSDLドキュメント生成オプションで特別なフラグを指定する必要があります。

オンライン・ダウンロード:

http://salt.host:portnumber//wsdl?mappolicy=raw&toolkit=wls

tmwsdlgenユーティリティ

tmwsdlgen -c WSDF_FILE -m raw -t wls