5.2.2 メッセージ変換プラグインの必要性
次の表に、メッセージ変換プラグインのユース・ケースをいくつか示します:
表5-1 メッセージ変換プラグインのユース・ケース
- | シナリオの説明 | soap_in_tuxedo_CUSTBUF | soap_out_tuxedo_CUSTBUF |
---|---|---|---|
Oracle Tuxedoから生成したサービス | SOAPメッセージ・ペイロードがカスタム型付きバッファに変換されます | 必須 | N/A |
カスタム型付きバッファがSOAPメッセージ・ペイロードに変換されます。 | N/A | 必須 | |
SOAPメッセージ・ペイロードがOracle Tuxedoサービスの入力または出力(あるいはその両方の)バッファに変換される際、このバッファはカスタマイズされたXMLスキーマ定義に関連付けられます。 | 非XML型付きバッファ: 必須 XML型付きバッファ: オプション | N/A | |
Oracle Tuxedoサービスの入力または出力(あるいはその両方の)バッファがSOAPメッセージ・ペイロードに変換される際、このバッファはカスタマイズされたXMLスキーマ定義に関連付けられます。 | N/A |
非XML型付きバッファ:必須 XML型付きバッファ: オプション |
|
SOAPメッセージ・ペイロードがOracle Tuxedoバッファに変換される際のその他すべての一般的な場合。 | オプション | N/A | |
Oracle TuxedoバッファがSOAPメッセージ・ペイロードに変換される際のその他すべての一般的な場合。 | N/A | オプション | |
Webサービスから生成したサービス | Oracle TuxedoバッファがSOAPメッセージ・ペイロードに変換される際のすべての場合。 | N/A | オプション |
SOAPメッセージ・ペイロードがOracle Tuxedoバッファに変換される際のすべての場合。 | オプション | N/A |
上の表から、次に示すメッセージ変換プラグインの一般的なルールが適用されます。
- Oracle Tuxedoから生成したサービスがカスタム型付きバッファを使用する場合は、メッセージ変換プラグインが必要です。Oracle Tuxedoフレームワークは、カスタム型付きバッファの詳細なデータ構造を認識しません。そのため、SALTのデフォルト・データ型の変換ルールを適用できません。
- Oracle Tuxedoから生成したサービスの入力または出力(あるいはその両方の)バッファが外部XMLスキーマに関連付けられる場合は(
TPSUCCESS
とTPFAIL
のどちらで返されるかに関係なく)、メッセージ変換プラグインを開発して変換を手動で処理する必要があります(SALTのデフォルトのバッファ・タイプに基づく変換ルールで正しく処理できることが確実な場合を除きく)。- たとえば、独自のXMLスキーマをOracle Tuxedoサービスの
FML32
型付きバッファに関連付ける場合は、FML
型付きバッファに変換するときにSALTのデフォルトのデータ・マッピング・ルーチンで、SOAPメッセージ・ペイロードの構造体が認識されない可能性があるため、メッセージ変換プラグインを作成する必要があります。逆に、FML
型付きバッファから変換されたSOAPメッセージ・ペイロードの構造体は、独自のXMLスキーマから定義したXMLの形と非常に異なることがあります。 - 独自のXMLスキーマをOracle TuxedoサービスのXML型付きバッファに関連付ける場合は、メッセージ変換プラグインの作成が不要な場合がほとんどです。これは、SALTがメッセージ変換の両方向にXMLデータをそのままで渡すためです。
- たとえば、独自のXMLスキーマをOracle Tuxedoサービスの
詳細は、「SALTアプリケーションの構成」を参照してください
親トピック: メッセージ変換プラグインのプログラミング