5 Oracle SALTリリース12.2.2以降の主な機能拡張

次の項では、Oracle SALT 22c (22.1.0.0.0)のリリース 12.2.2以降の主な機能拡張について説明します。

BugDB番号 説明
Oracle Bug#29697086 8192文字までの長いREQUEST-URIをサポート
Oracle Bug#29123988 GWWS SSLハンドシェイクはマルチスレッドをサポートします。新しい変数GWWS_SSL_HANDSHAKE_MULTITHREADINGが追加されました。この変数の値がYに設定されている場合、GWWSは複数のスレッドを利用してSSLハンドシェイクを処理します。
Oracle Bug#28694696 WSDLではsoapenc:stringがサポートされます
Oracle Bug#28190520 空のRECORDバッファが許可されます
Oracle Bug#28079925 アウトバウンドでのXSL:NILのサポート
Oracle Bug#27768540 HTTPレスポンス・コードの拡張

新しい環境変数GWWS_HTTP_RESP_FIELDが導入されました。GWWS_HTTP_RESP_FIELDの形式は次のとおりです: GWWS_HTTP_RESP_FIELD=FML32_FIELD_NAME[:keep]

  • export GWWS_HTTP_RESP_FIELD=Test_Resp_Code
  • export GWWS_HTTP_RESP_FIELD=Test_Resp_Code:keep

ノート:

返信されたエラー・バッファにTest_Resp_Codeフィールドが含まれている場合、HTTPステータス・コードがTest_Resp_Codeの値に適用されます。さらに、デフォルトの動作では、エラー・バッファからTest_Resp_Codeが削除され、JSONメッセージに変換されません。ただし、JSONデータの一部にする場合は、keepを指定する必要があります。また、Test_Resp_Codeは、返信されたエラー・バッファの最上位レベルに存在する必要があります。存在しない場合、埋込みFML32バッファでは有効になりません。
Oracle Bug#27608108 インバウンド・サービスで、次の2つの属性がサポートされます:
  • jsonTopLevelArray: この属性の値がtrueに設定されており、インバウンド・レスポンスのトップ・レベル・データが配列の場合、GWWSは最上位レベルで名前なしのjson配列を返します。デフォルト値はfalseです。Required:No
  • enableRplyBuffer: この属性の値がtrueに設定されている場合、GWWSはTPFAILエラー・バッファをjsonメッセージに変換します。デフォルト値はfalseです。Required:No
Oracle Bug#25735361 インバウンド・サービスでデフォルトのコンテンツ・タイプがサポートされます

content-type: 新しい属性がSALTデプロイメント・ファイルのInbound->HTTP->Service要素に追加されました。これは、インバウンド・リクエストcontent typeのデフォルト値です。
インバウンド・リクエストのHTTPヘッダーにcontent-typeフィールドが含まれている場合、SALTはHTTPヘッダーの値を使用します。それ以外の場合、SALTでは、Inbound->HTTP->Service要素に設定されたデフォルトのcontent-type属性が使用されます。

Oracle Bug#25342939 アウトバウンド・サービスでオーバーライドURIがサポートされます

オーバーライドURIを指定するために、Oracle Tuxedoクライアントは、tpsetcallinfo()を起動して、リクエスト・データのMETA_TCMにシステムFML32フィールドTA_HTTP_CONNECT_URIを追加できます。

Oracle Bug#24818790 xsd:stringのホワイト・スペースの圧縮のサポート

新しいパラメータ・レベルのキーワードwhitespaceがOracle Tuxedoメタデータ・リポジトリに追加されました。Oracle TuxedoバッファをXMLデータ・マッピングに変換するときに、前述のキーワードがcollapseに設定されている場合、ホワイト・スペースは圧縮されます。

Oracle Bug#24395972 インバウンド・サービスでSOAPレスポンスのネームスペースの指定がサポートされます

namespaceは、次の3つの異なるレベルで指定できます:

  • サービス・レベル: WSDFでnamespace属性を指定

    <Service name="operation_1" soapAction="op1" namespace="op_ns" />

  • 出力バッファ・レベル: MIFファイルのoutbufschemaパラメータ

    XSD_E:<element_local_name>@namespaceURI

  • パラメータ・レベル: MIFファイルのparamschemaパラメータ

    XSD_E:<element_local_name>@namespaceURI

    要素namespaceは、最も近いスコープで定義された値を使用します。前述のいずれも指定しない場合、要素は従来どおりurn:pack.<WSDF-name>_typedef.salt11を使用します。

    サービス・レベルのnamespaceまたはoutbufschemaを指定すると、<servicenameResponse>または<outbuf>下のすべての要素がこれを継承します。ただし、一致するパラメータにparamschemaが指定されている場合、インバウンドnamespacedocument/literalモードのSOAP操作に対してのみ機能します。rpc/encodedモードでは機能しません。

    ノート:

    outbufschemaおよびparamschemaelement_local_nameは使用されません。
Oracle Bug#23742025 Metadataリポジトリで、SALTのjsonarrayがサポートされます

メタデータ・リポジトリは、新しいパラメータ・レベルのキーワードjsonarrayをサポートしています。このキーワードがYに設定されている場合、GWWSは、フィールドの出現が1つのみであっても、Oracle TuxedoバッファをJSON配列タイプにマップします。