1 このリリースの新機能
Oracle Database Applianceリリース19.18では、Oracle Database Applianceハードウェア・モデルでOracle Database 19cの機能がサポートされています。
新機能
このリリースでは、Oracle Database ApplianceモデルX9-2-HA、X9-2L、X9-2S、X8-2-HA、X8-2M、X8-2S、X7-2-HA、X7-2M、X7-2S、X6-2S、X6-2M、X6-2L、X6-2-HAおよびX5-2がサポートされています。Oracle Database Applianceにベア・メタル・デプロイメントを作成するか、Oracle Database Applianceリリース19.18に既存のベア・メタル・デプロイメントのパッチを適用できます。また、Oracle Database Appliance DBシステムの作成およびパッチ適用も可能です。Oracle Database Applianceリリース19.18をデプロイする前に、このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題の章で重要な修正について確認してください。
Oracle Database 19cの機能については、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/index.html)を参照してください。
このリリースでは、次の新機能が提供されています。
- Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメントのプロビジョニングとパッチ適用
このリリースでは、ベア・メタル・デプロイメントのプロビジョニングと、Oracle Database Applianceリリース19.14以降のOracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメントのパッチ適用がサポートされています。
Oracle Database Applianceでは、ホーム外パッチ適用がサポートされています。Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのパッチは、クローン・ファイルとして使用できます。Oracle Database Applianceサーバーおよびデータベースにパッチを適用する前に、
odacli create-prepatchreport
コマンドを実行する必要があります。パッチ適用操作を続行する前に、レポートに表示されたエラーを修正する必要があります。ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドに記載されている、アプライアンスにパッチを適用する一連の手順に従ってください。ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceへのパッチ適用の章を参照してください。
- Oracle Database Appliance KVMおよびDBシステムのプロビジョニングとパッチ適用
このリリースでは、KVMおよびDBシステムのプロビジョニングと、Oracle Database Applianceリリース19.14以降のDBシステムのパッチ適用がサポートされています。
ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceへのパッチ適用の章を参照してください。
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Oracle Database Appliance DBシステムでのOracle Database 21cおよび19cデータベースのサポート
このリリースでは、DBシステムでのOracle Databaseリリース21.8、21.7、21.6、21.5、19.18、19.17、19.16、19.15および19.14のデータベースの作成をサポートしています。インストールされるOracle Grid Infrastructureソフトウェアのバージョンは、インストールするOracle Databaseのバージョンと同じです。バージョンは、database
の属性version
を使用して、データベース・システムのJSONペイロードで指定されます。DBシステムでOracle Database 21cおよび19cのデータベースを作成するためのJSONファイルの変更の詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- Oracle Database Applianceブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)のエラー相関レポート
DCSジョブが失敗すると、エラー相関ジョブが自動的に作成され、エラー相関レポートが生成されます。生成されたエラー相関レポートにBUIからアクセスして確認し、エラー解決の考えられる方法を調べることができます。エラー相関レポートには、様々なログのエラー、Oracle Database Applianceリリース・ノートの関連する既知の問題、およびOracle Database Applianceドキュメントのリンクが表示されます。BUIからローカル・システムにエラー相関レポートをダウンロードできます。
詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceエラー相関レポートの表示を参照してください。
odacli update-registry
機能の拡張機能Oracle Database Applianceリリース19.18以降、
odacli update-registry
コマンドでは、レジストリ・メタデータにすでに存在するコンポーネントのメタデータ・リフレッシュに-force
オプションは必要ありません。更新するコンポーネントのメタデータがアプライアンス・レジストリ・メタデータにすでに存在する場合、コマンドは環境から属性を再検出し、システム・レジストリを更新します。-u
オプションを使用して、個々のデータベースまたはdbstorageのレジストリ・メタデータを更新できます。ODACLIコマンドまたはBUIを使用して作成されていないデータベースまたはdbstorageのメタデータを更新するコマンドを実行すると、エラーが表示されます。詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドの
odacli update-registry
を参照してください。- Link Aggregation Control Protocol (LACP)を有効にするオプション
デプロイメント中に
odacli configure-firstnet
を実行するときに、結合インタフェースでLACPを有効にすることを選択できます。-o
オプションをodacli configure-firstnet
コマンドとともに使用して、デプロイメント後に結合インタフェースでLACPを有効または無効にすることもできます。詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのネットワークの配置を参照してください。
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ブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)の拡張機能
Oracle Database Applianceリリース19.18では、BUIで次のものがサポートされています:- 日、時間および分単位の時間に基づくジョブ・アクティビティ検索
- ブラウザ・ユーザー・インタフェースを使用して、トレース・ファイル・リダクションの有効化と無効化、ファイルのリダクション、およびサニタイズされたエンティティの表示と非表示を切り替えます。
- ジョブ詳細のノード名の表示
詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- Oracle Database Applianceリリース19.18でのOracle Enterprise Managerプラグインのサポート
Oracle Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceをインストールおよび構成できます。Oracle Enterprise Managerプラグイン・リリース13.2.4および13.4.2では、Oracle Database Applianceリリース19.10以降で実行するパッチが必要です。Oracle Enterprise Managerプラグイン・リリース13.4.3では、追加のパッチは必要ありません。
詳細は、Oracle Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Applianceリリース・ノートを参照してください。
- ブラウザ・ユーザー・インタフェースからのOracle Database Applianceドキュメントへのアクセス
このリリースのOracle Database Applianceドキュメント・セットには、ブラウザ・ユーザー・インタフェースからアクセスできます。
BUIの右上隅に検索ボックスがあります。検索結果として、BUIで新しいウィンドウとして表示されるドキュメント・ページへのリンクが表示されます。「Help」ボタンをクリックすると、タブのコンテキストに関連するドキュメントからのリンクが表示されます。BUIには、Oracle Database Applianceドキュメント・ページの検索結果とともに、検索問合せに関連するよくある質問(FAQ)も表示されます。また、検索ボックスでDCS-10001、DCS-10032などのDCSエラー・コードを検索し、これらのエラー・コードを含むドキュメント・ページへのリンクを取得することもできます。検索問合せを指定すると、関連するドキュメント、FAQ、およびDCSエラーコード・リンクがBUIの新しいウィンドウに表示されます。
リリースのドキュメントの最新の更新については、オンラインのOracle Database Applianceドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/oracle-database-appliance/index.html)を参照してください。
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Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新
このリリースでは、ベア・メタル・システムの次のOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新(2023年1月Oracle Databaseリリース更新)が提供されています。
- 19.18.0.0.230117
Oracle Grid Infrastructureクローン、Oracle DatabaseクローンおよびISOイメージのパッチ
パッチの詳細およびリンクについては、Oracle Database Applianceリリース19.18のパッチの章を参照してください。
Oracle Database ApplianceのパッチはMy Oracle Supportで入手できます。パッチを選択するときは、ドロップダウン・リストからOracle Database Applianceリリース19.18を選択していることを確認してください。-
ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.18.0.0.0サーバー・パッチ: パッチ34956008を使用して、ベア・メタル・デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.18に更新します。デプロイメントをリリース19.18に更新するには、サーバー・パッチ、Oracle Grid Infrastructureクローン・ファイルおよびOracle Databaseクローン・ファイルをダウンロードする必要があります。
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ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.18.0.0.0のGrid Infrastructureクローン: パッチ30403673を使用して、デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.18に更新します。このパッチを使用して、Oracle Database Applianceの初期デプロイメントも実行します。このバンドルには、工場出荷時の状態のOracle Database Applianceにデプロイする最新のOracle Grid Infrastructureコンポーネント、またはオペレーティング・システムのISOイメージを使用して再イメージ化されたOracle Database Applianceが含まれています。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。
- ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.18.0.0.0データベース・クローン・ファイル: Oracle Database 19.18.0.0.230117ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、19.18.0.0.230117 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ30403662は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。
- Oracle Database Appliance KVMデータベース・システム・テンプレート: KVMデータベース・システム・テンプレートを使用して、Oracle Database Appliance用のKVMベースの仮想化をデプロイします。パッチ32451228は、この更新のデータベース・クローンを提供します。
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DBシステム用のOracle Database Appliance 21.8.0.0.221018 GIクローン: パッチ33152235を使用して、Oracle Database 21cデータベースを作成するためのDBシステムでOracle Database Applianceの初期デプロイメントを実行します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- DBシステム用のOracle Database Appliance 21.8.0.0.221018データベース・クローン・ファイル: Oracle Database 21.8.0.0.221018ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、21.8.0.0.221018 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ33152237は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- 12.1.2.12、12.2.1.4、18.3、18.5、18.7、18.8 OAK/DCSスタック用のOracle Database Applianceアップグレード・ユーティリティ: Oracle Database Applianceアップグレード・ユーティリティを使用して、デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.18に更新します。データ保持再プロビジョニング機能の最初のステップを実行するには、ユーティリティをダウンロードする必要があります。パッチ33594115はユーティリティを提供します。
関連項目
- Oracle Database Applianceのチェックリスト
- odacli update-registry
- Oracle Database Applianceへのパッチ適用
- Oracle Database Applianceコマンドライン・インタフェース・リファレンス
- Oracle Data Guardデータベースへのパッチ適用
- Oracle Database Applianceエラー相関レポートの表示
- データベースおよびデータベース・ホームの更新について
- トラブルシューティングのためのLinuxカーネル・コア・エクストラクタの有効化について
- このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題
- Enterprise Manager Plugin for Oracle Database Appliance
- データ保持再プロビジョニングに関するFAQ