15.1 移行に関する考慮事項

この項では、LOBデータ型または記憶域の移行時に考慮する必要がある様々な要因について説明します。

記憶域の要件

ほとんどの移行方法では、表の内容が新しい領域にコピーされ、操作の最後に古い領域が解放されます。このため、必要な領域が一時的に2倍になります。領域が制限されている場合は、BasicFileからSecureFileへの移行を一度に1つのパーティションに対して実行できます。

移行時のREDOデータの生成防止

LONGデータ型またはBasicFiles LOB列をSecureFileに移行するとREDOデータが生成され、移行中のパフォーマンスが低下する可能性があります。

SecureFiles LOBに変換中の列に対するREDOがログに記録されるのは、LOB列の記憶特性がLOGGINGを示している場合のみです。LOB列のロギング設定(LOGGINGまたはNOLOGGING)は、LOBが作成された表領域から継承されます。

次のステップに従って、SecureFiles LOBへの移行中にREDO領域が生成されないようにできます。

  1. 任意の新しいSecureFiles LOB列に対してNOLOGGING記憶域パラメータを指定します。
  2. 移行が完了したら、LOGGINGをオンにしてください。
  3. 表およびLOB列を含む表領域のバックアップを作成します。