18 DBMS_AUTOIM

このAPIは、AIM機能の実行を管理するファンクションを提供します。

18.1 DBMS_AUTOIMの使用

自動インメモリー管理(AIM)は、コールド・データの削除、頻繁にアクセスされるデータの移入、コールド列の圧縮などのアクションによって列ストアを最適化するインメモリー列ストア機能です。

DBMS_AUTOIMパッケージは、AIM機能の実行を管理するAPIを提供します。これらは、AIMパラメータとレポート・ファンクションを取得および設定するプロシージャです。

18.2 DBMS_AUTOIMサブプログラムの要約

このトピックの表では、DBMS_AUTOIMサブプログラムとその説明を示します。

表18-1 DBMS_AUTOIMサブプログラム

サブプログラム 説明

SET_PARAMETER

使用可能なパラメータ(AUTO_IM_PERF_TASKINTERVALまたはAIM_STATWINDOW_DAYS)のいずれかの値を設定します。

ACTIVITY_REPORT

指定された機能またはすべての機能について、指定された時間間隔内のAIMタスク・アクティビティをレポートします。

18.2.1 SET_PARAMETERプロシージャ

このDBMS_AUTOIMプロシージャを使用して、AIM機能の構成パラメータ値を設定します。

構文

DBMS_AUTOIM.SET_PARAMETER( parameter_name IN VARCHAR2, parameter_value IN VARCHAR2 );

パラメータ

DBMS_AUTOIM.SET_PARAMETERのパラメータは次のとおりです。

表18-2 SET_PARAMETERプロシージャのパラメータ

パラメータ 説明

aim_task

自動IMパフォーマンス機能の作成タスクをオンまたはオフにします。

値: enabledisable

interval

決定の計算にAIMが使用する統計時間枠を制御します。

値: 時間枠(秒単位)を表す任意の正の整数。デフォルトは、900秒間です。

18.2.2 ACTIVITY_REPORTファンクション

このファンクションを使用して、IMパフォーマンス機能の自動作成に関するレポートを生成します。これらの機能には、Autonomous Join Groups、Autonomous Bloom Filter Optimization、Autonomous Optimized ArithmeticおよびAutonomous Vector Optimizationがあります。

構文

DBMS_AUTOIM.ACTIVITY_REPORT( feature_id IN NUMBER, start_time IN TIMESTAMP, end_time IN TIMESTAMP, type IN VARCHAR2, level IN VARCHAR2 ) 

表18-3 ACTIVITY_REPORTファンクションのパラメータ

パラメータ タイプ 説明

feature_id

integer

NULLのfeature_idは、すべてのAIM機能に関するレポートを生成します。デフォルトはNULLです。

ビューV$AIM_FEATURESから各機能のfeature_idを取得できます。

start_time

timestamp AIMアクティビティがレポートの対象となる時間枠の開始時間。NULLのstart_timeは、最終実行のレポートを返します。デフォルトはNULLです。

end_time

timestamp

AIMアクティビティがレポートの対象となる時間枠の終了時間。NULLのend_timeは、最終実行のレポートを返します。デフォルトはNULLです。

type

varchar2

レポートのタイプ。指定可能な値は'TEXT'、'HTML'、'XML'です。デフォルトは'TEXT'です。

level

varchar2

冗長性のレベル。指定可能な値は'BASIC'および'DETAILED'です。デフォルトは'BASIC'です。

例18-1 ACTIVY_REPORTファンクション

前日のAIMアクティビティ・レポートをTEXT形式で作成します。戻り値のタイプはCLOBです。

declare
   report clob := null;
   begin
       report := DBMS_AUTOIM.activity_report();
   end;

ノート:

各機能のfeature_idは、ビューV$AIM_FEATURESを参照してください。