1.2.5 ブロッカ・リゾルバの概要
ブロッカ・リゾルバは、遅延を自律的に解決し、リソースの可用性を維持するOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)の環境機能です。
ブロッカ・リゾルバはデフォルトで有効になっており、次の処理を実行します:
- データベースの遅延およびデッドロックの確実な検出
- データベースの遅延およびデッドロックの自律的な解決
- すべての検出および解決のログ記録
- 感度(Normal/High)およびトレース・ファイルのサイズを構成するためのSQLインタフェースの提供
データベースは、セッションによって1つ以上のセッションのチェーンがブロックされた場合に遅延します。ブロックしているセッションによってロックやラッチなどのリソースが保持され、ブロックされているセッションの進捗が妨げられます。セッションのチェーンには、チェーン内のその他すべてのセッションをブロックするルートまたは最終ブロッカ・セッションがあります。ブロッカ・リゾルバは、遅延を検出して解決することによって、これらの問題を自律的に解決します。