1.2.3 Oracle Trace File Analyzerの概要
Oracle Trace File Analyzerは、単一インスタンスの非クラスタ化データベースに加えて、Oracle Clusterware、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)システムの診断データ収集を簡素化し、対象を絞った診断を収集するためのユーティリティです。
Oracle Trace File Analyzerはデフォルトで有効になっており、次の処理を実行します。
- 最初の障害診断の包括的な収集の提供
- 診断データの効率的な収集、パッケージ化およびOracle Supportへの転送
- お客様とオラクルとの間のラウンドトリップの削減
Oracle Trace File Analyzerによって、適切な診断データの取得に必要な時間が短縮され、最終的には経費節減につながります。
詳細は、Oracle Autonomous Health Frameworkチェックおよび診断ユーザーズ・ガイドを参照してください。
クリティカルな問題を効率的に解決するための新しいアテンション・ログ
データベースの問題の診断機能は、新しい注意ログおよびデータベース・トレース・ファイルに書き込まれる情報の分類によって強化されます。新しい注意ログは構造化形式(XMLまたはJSON)で書き込まれます。これは、処理または解釈が非常に容易で、管理者の対応が必要な情報のみが含まれます。トレース・ファイルの内容には、セキュリティや機密性などのトレース・メッセージの分類を大幅に容易にする情報が含まれるようになりました。
強化された診断機能により、データベース管理が簡略化され、データ・セキュリティが向上します。
詳細は、アテンション・ログを参照してください。