次のタイプのバックアップを作成できます。
- 論理バックアップには、表、ストアド・プロシージャおよびその他の論理データが格納されます。データ・ポンプ・エクスポートなど、Oracle Databaseのユーティリティを使用して論理データを抽出し、ディスク上のバイナリ・ファイルに格納できます。論理バックアップは、物理バックアップを補足できます。
- 物理バックアップとは、物理データベース・ファイルのコピーです。物理バックアップは、Recovery Manager (RMAN)またはオペレーティング・システム・ユーティリティを使用して作成できます。
RMANを使用する場合、次のタイプのバックアップ形式をディスクに格納できます。
- イメージ・コピーとは、データファイル、制御ファイルまたはアーカイブREDOログ・ファイルをビット単位でディスク上に複製したものです。オペレーティング・システムのユーティリティまたはRMANを使用して物理ファイルのイメージ・コピーを作成し、いずれかのツールを使用してファイルをリストアできます。ディスクのイメージ・コピーは、段階的な更新や所定の位置でのリカバリが可能であるため、役に立ちます。
- バックアップ・セットは、RMANが作成する独自のフォーマットです。1つ以上のデータファイル、アーカイブREDOログ・ファイル、制御ファイル、または1つのサーバー・パラメータ・ファイルからのデータが格納されます。バックアップ・セットの最小単位は、バックアップ・ピースと呼ばれるバイナリ・ファイルです。バックアップ・セットは、RMANがテープ・ドライブなどのシーケンシャル・デバイスにバックアップを書き込むための唯一の方法です。バックアップ・セットの利点の1つとして、RMANの未使用ブロックの圧縮により、データファイルのバックアップに使用される領域を節約できることがあげられます。バックアップ・セットには、データの格納に使用されたデータファイル内のブロックのみが含まれます。バックアップ・セットは、圧縮、暗号化、テープに送信することもできます。データファイルのコピーでは使用できない拡張未使用領域圧縮を使用できます。
RMANは、テープ、Oracle Database Backup Cloud ServiceまたはZero Data Loss Recovery Appliance (一般にリカバリ・アプライアンスと呼ばれます)へのバックアップを作成できるメディア管理ライブラリ(MML)またはテープへのシステム・バックアップ(SBT)ソフトウェアとも接続できます。