クイック・スタート

この項では、次のSpatial機能に対してOracle Spatial REST APIの使用を開始する方法の概要を説明します。

Spatial GeoRaster APIについての学習

Oracle Databaseリリース23cで有効なOracle Spatialを使用すると、開発者はGeoRaster REST APIエンドポイントからGeoRasterデータおよびGeoRaster機能にアクセスできます。

GeoRaster REST APIのエンドポイントは、次の4つのカテゴリに分類できます。

  • データ・アクセス・エンドポイント: ユーザーは、スキーマ内のGeoRaster表のリスト、表内のGeoRasterオブジェクトのリスト、メタデータを含む個々のGeoRasterオブジェクトの取得、GeoRasterオブジェクトのセル値の取得、またはイメージまたはRAWバイナリ・データ形式でのGeoRasterオブジェクト・バイナリ・データの取得とレンダリングを実行できます。
  • データ処理エンドポイント: ユーザーは、GeoRaster PL/SQLパッケージ・メソッドを呼び出して、データベース内のGeoRasterオブジェクトを処理および管理できます。
  • エンドポイントのインポートおよびエクスポート: ユーザーは、ラスター・データをOracle Databaseにアップロードしたり、データベースからファイルにラスター・データをダウンロードできます。
  • 仮想モザイク・エンドポイント: ユーザーは、Oracle DatabaseのGeoRasterオブジェクトのセットに対して仮想モザイクを作成し、イメージまたはRAWバイナリ・データ形式で仮想モザイク・データを取得およびレンダリングできます。

空間ネットワーク・データ・モデル縮約階層APIについての学習

縮約階層は、グラフ内の最短パスを見つけるために使用できます。従来の最短パスアルゴリズム(DijkstraやA*など)よりも優れたパフォーマンスを得られる可能性があります。

そのため、リリース21cから、Spatialにはネットワーク・データ・モデルを使用するための方法が2つ提供されています。

  • ロード・オンデマンド(LOD)では、ビジネス・ルールとデータのカスタマイズをサポートします。
  • 縮約階層には、静的ネットワークにかかわるWebサービスの開発と展開を簡単にするためのREST APIが含まれています。

詳細は、Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイド縮約階層を使用したネットワーク管理と分析のトピックを参照してください。

テスト環境の準備

cURLを使用して、Spatial REST APIエンドポイントをテストできます。詳細は、「REST APIのテスト」を参照してください。