7 高可用性
Data Guard
ハイブリッド障害時リカバリ構成でのOracle Data GuardのREDO復号化
Oracle Data Guardでは、クラウド・データベースが透過的データ暗号化(TDE)で暗号化され、オンプレミス・データベースが暗号化されていないハイブリッド・クラウド障害時リカバリ構成でREDO操作を復号化できるようになりました。
Data Guardを使用したハイブリッド障害時リカバリ(DR)は、より柔軟で簡単に構成できるようになりました。Oracle Databaseのハイブリッド障害時リカバリでは、停止とデータ保護を拡張して、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の自動化とリソースを活用できます。オンプレミス・データベースが透過的データ暗号化(TDE)で暗号化されていない場合でも、OCIで障害時リカバリを迅速に構成できるようにすることで、ハイブリッド障害時リカバリ環境を構成し、OCIのクラウド・データベースを使用するDR構成用にオンプレミス・データベースを準備するために必要なステップが大幅に削減されました。
関連リソース
ドキュメントの表示に関する項
一般
フラッシュバック時間移動の機能拡張
フラッシュバック時間移動では、トランザクションの変更を自動的に追跡し、表にアーカイブできます。フラッシュバック時間移動により、表の行に対して加えられた変更のアーカイブが作成され、変更内容が履歴表に格納されます。また、表のスキーマの展開の履歴も維持されます。表およびそのスキーマに対するトランザクション変更の履歴を保持することにより、フラッシュバック時間移動を使用すると、表に対してフラッシュバック問合せ(AS OF
およびVERSIONS
)などの操作を実行して、トランザクション時間中に加えた変更の履歴を表示できます。
フラッシュバック時間移動は、表へのトランザクションの変更を追跡および保存することで、記録ステージ・ポリシーと監査レポートに基づいてコンプライアンス要件を満たすのに役立ちます。これにより、このリリースでより効率的で高性能になりました。
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ドキュメントの表示に関する項
ファスト・スタート・フェイルオーバーの最大パフォーマンスにおける停止の最小化およびより正確なラグ検出
Oracle Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバーには、ラグ検出およびステータスの変更を改善するための2つの追加プロパティがあります。FastStartFailoverLagType
は、最大パフォーマンス・モード(APPLY
またはTRANSPORT
)の場合にファスト・スタート・フェイルオーバーで考慮する必要があるラグ・タイプを設定します。FastStartFailoverLagGraceTime
を使用すると、構成が、実際のラグ制限に達する前にオブザーバが確認できる割込みLAGGING
状態に遷移できるため、ステータスはオブザーバの定数に達するのを待機せずにすぐにTARGET OVER LAG LIMIT
に遷移できます。
「最大パフォーマンス」保護モードの新しいプロパティでは、ファスト・スタート・フェイルオーバー機能がさらに強化され、オブザーバの定数を必要とするステータス変更に対するアプリケーション・トランザクションへの影響が軽減されます。
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ドキュメントの表示に関する項
DBMS_ROLLING時のTransaction Guardのサポート
DBMS_ROLLING
のTransaction Guardのサポートにより、DBMS_ROLLING
から一時ロジカル・スタンバイに発行されたスイッチオーバー中に、継続的なアプリケーション操作が保証されます。このプロシージャでは、スイッチオーバー関連の(またはエラー/タイムアウトが原因で)停止中に処理中セッションのトランザクション部分の最後のコミット結果を使用して、リプレイ時のトランザクションの重複発行からアプリケーションを保護します。
DBMS_ROLLING
を使用したデータベース・アップグレード中にTransaction Guardでサポートされるアプリケーション・コンティニュイティによって、アップグレード・プロセス全体でコミット結果が保証されます。
関連リソース
ドキュメントの表示に関する項