8.227 V$FAST_START_FAILOVER_CONFIG

V$FAST_START_FAILOVER_CONFIGは、Oracle Data Guardファスト・スタート・フェイルオーバーに関する構成の詳細を表示します。

データ型 説明

FAST_START_FAILOVER_MODE

VARCHAR2(19)

現在のファスト・スタート・フェイルオーバー・モードを表示します。可能な値は次のとおり。
  • DISABLED - ファスト・スタート・フェイルオーバーは無効になっています。

  • OBSERVE-ONLY - テスト・ドライブ・モードでファスト・スタート・フェイルオーバーが有効です。

  • POTENTIAL DATA LOSS - ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効で、ファスト・スタート・フェイルオーバーでFastStartFailoverLagLimit秒内のデータ損失が発生する可能性があります。

  • ZERO DATA LOSS - ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効で、ファスト・スタート・フェイルオーバーでデータ損失が発生することはありません。

STATUS

VARCHAR2(22)

ファスト・スタート・フェイルオーバーの状態:

  • BYSTANDER

  • DISABLED

  • LOADING DICTIONARY

  • PRIMARY UNOBSERVED

  • REINSTATE FAILED

  • REINSTATE REQUIRED

  • STALLED

  • SUSPENDED

  • SYNCHRONIZED

  • TARGET OVER LAG LIMIT

  • TARGET UNDER LAG LIMIT

  • UNSYNCHRONIZED

関連項目: これらの値の詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照。

ノート: この列の値がDISABLEDの場合、この表のCURRENT_TARGETTHRESHOLDOBSERVER_PRESENTおよびOBSERVER_HOST列の値は意味がありません。

CURRENT_TARGET

VARCHAR2(30)

Data Guard構成の現在のFail Safeフェイルオーバー・オブザーバのターゲット・スタンバイであるスタンバイのDB_UNIQUE_NAME

THRESHOLD

NUMBER

ターゲット・スタンバイとのFail Safeフェイルオーバー・オブザーバを試みる前に、オブザーバが切断されたプライマリとの再接続を試みる時間(秒)

OBSERVER_PRESENT

VARCHAR2(7)

マスター・オブザーバが現在ローカル・データベースに接続されているかどうか(YES | NO)

ノート: この列はOracle RAC環境全体で一貫しています。つまり、オブザーバがいずれかのインスタンスに接続されている場合、すべてのインスタンスでYESの値が表示されます。

OBSERVER_HOST

VARCHAR2(512)

ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効な場合、現在マスター・オブザーバ・プロセスをホストしているマシンの名前。ファスト・スタート・フェイルオーバーが有効でない場合は、この列はNULL文字列を返す。

PING_INTERVAL

NUMBER

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のObserverPingInterval

この値は、オブザーバがプライマリ・データベースにpingする必要がある頻度(ミリ秒)を指定します。

関連項目: ObserverPingInterval構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

PING_RETRY

NUMBER

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のObserverPingRetry

この値は、オブザーバがターゲット・スタンバイ・データベースへのフェイルオーバーを開始する前に失敗したpingを再試行する回数を指定します。

関連項目: ObserverPingRetry構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

PROTECTION_MODE

VARCHAR2(120)

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成の保護モード:

  • MAXAVAILABILITY

  • MAXPERFORMANCE

  • MAXPROTECTION

関連項目: 保護モードの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください

LAG_LIMIT

NUMBER

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のFastStartFailoverLagLimit

この値によって、スタンバイが適用されるREDOに関してプライマリから遅れることができる許容制限(秒単位)が設定されます。

関連項目: FastStartFailoverLagLimit構成プロパティの詳細は、Oracle Data Guard Brokerを参照してください。

AUTO_REINSTATE

VARCHAR2(5)

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のFastStartFailoverAutoReinstate値(TRUEまたはFALSE)

この値は、プライマリ・データベースが分離されたかクラッシュしたためにファスト・スタート・フェイルオーバーが開始された場合に、以前のプライマリ・データベースを自動的に修復するかどうかを指定します。

関連項目: FastStartFailoverAutoReinstate構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

OBSERVER_RECONNECT

NUMBER

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のObserverReconnect

この値は、オブザーバがプライマリ・データベースへの新しい接続を確立する頻度(秒)を指定します。

関連項目: ObserverReconnect構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

OBSERVER_OVERRIDE

VARCHAR2(5)

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のObserverOverride値(TRUEまたはFALSE)

この値は、オブザーバがプライマリへの接続を失った場合に自動フェイルオーバーを実行できるかどうかを指定します。

関連項目: ObserverOverride構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

SHUTDOWN_PRIMARY

VARCHAR2(5)

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のFastStartFailoverPmyShutdown値(TRUEまたはFALSE)

この値は、特定の条件下でプライマリ・データベースを停止するかどうかを指定します。

関連項目: FastStartFailoverPmyShutdown構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

LAG_TYPE

VARCHAR2(4000)

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のFastStartFailoverLagType値(APPLYまたはTRANSPORT)

この値は、データ損失しきい値の指定に使用されるラグのタイプ(適用ラグまたはトランスポート・ラグ)を指定します。

関連項目: FastStartFailoverLagType構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

LAG_GRACE_TIME

NUMBER

ファスト・スタート・フェイルオーバー構成のFastStartFailoverLagGraceTime

この値は、プライマリ・データベースが遅延状態への移動権限をリクエストしたときに、ラグ制限(FastStartFailoverLagLimit)に達するまでに経過できる最大時間(秒)を指定します。

関連項目: FastStartFailoverLagGraceTime構成プロパティの詳細は、『Oracle Data Guard Broker』を参照してください。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

ノート:

このビューは、Oracle Database 23c以降で使用できます。