Oracle Globally Distributed Databaseでのレプリケーション

独自の組込みRaftレプリケーション機能に加えて、Oracle Globally Distributed DatabaseはOracle Data Guardと緊密に統合されています。

レプリケーションによって高可用性、障害回復、および読取りのスケーラビリティ向上が実現します。レプリケーションの単位にはシャード、シャードの一部またはシャードのグループがあります。

シャード・データベースのレプリケーション・トポロジは、GDSCTLコマンド構文を使用して宣言的に指定します。Oracle Data GuardまたはRaftレプリケーションを選択して、データをレプリケートできます。Oracle Globally Distributed Databaseは、指定されたレプリケーション・トポロジを調達されたシステムに自動的にデプロイし、データ・レプリケーションを有効にします。

シャード・レベルのレプリケーション

シャード・データベースの可用性は、1つ以上のシャードが停止したり、処理速度が低下しても影響されません。Oracle Active Data Guardのレプリケーションは、個別のシャードレベルの高可用性を提供するために使用されます。レプリケーションはシャード・データベースが作成されると自動的に構成およびデプロイされます。

オプションで、シャードレベルの高可用性のために、レプリケーションによって補完されるOracle RACを使用すると、クラスタが停止した場合にシャードレベルのデータの可用性を維持できます。Oracle Globally Distributed Databaseは、計画外の停止が発生したときに、データベース接続をシャードからレプリカに自動的にフェイルオーバーします。

Raftレプリケーション

シャード・レベルでのレプリケーションではなく、Oracle Globally Distributed DatabaseのRaftレプリケーション機能では、より小さなレプリケーション・ユニットが作成され、チャンク割当て、チャンク移動、ワークロードの分散、およびスケーリング時のバランス(シャードの追加または削除)に対応するために自動的に分散されます(計画的または計画外のシャード可用性変更を含む)。

Data Guardレプリケーションとは異なり、シャードの追加または削除時にRaftレプリケーションを再構成する必要はなく、レプリカをアクティブに管理する必要はありません。