ALTER FLASHBACK ARCHIVE
目的
ALTER
FLASHBACK
ARCHIVE
文を使用すると、次の操作を実行できます。
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システムのデフォルトのフラッシュバック・アーカイブとしてのフラッシュバック・アーカイブの指定
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フラッシュバック・アーカイブによって使用される表領域の追加
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フラッシュバック・アーカイブによって使用される表領域の割当て制限の変更
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フラッシュバック・アーカイブによる使用からの表領域の削除
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フラッシュバック・アーカイブの保存期間の変更
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不要な古いデータのフラッシュバック・アーカイブの消去
関連項目:
フラッシュバック・タイム・トラベルの使用についてのさらなる情報は、Oracle Database開発ガイドおよびCREATE FLASHBACK ARCHIVEを参照してください。
前提条件
フラッシュバック・アーカイブを変更するには、FLASHBACK
ARCHIVE
ADMINISTER
システム権限が必要です。フラッシュバック・アーカイブ表領域を追加、変更または削除するには、影響を受ける表領域に対する適切な権限も必要です。
構文
alter_flashback_archive::=
flashback_archive_quota::=
flashback_archive_retention::=
セマンティクス
flashback_archive
既存のフラッシュバック・アーカイブの名前を指定します。
SET DEFAULT
この句を指定するには、SYSDBA
としてログインしている必要があります。この句は、このフラッシュバック・アーカイブをシステムのデフォルトのフラッシュバック・アーカイブとして指定する場合に使用します。CREATE
TABLE
文またはALTER
TABLE
文に、フラッシュバック・アーカイブ名を指定しないでflashback_archive_clause
が指定されている場合、データベースはデフォルトのフラッシュバック・アーカイブを使用して、その表のデータを格納します。
この文によって、異なるフラッシュバック・アーカイブの以前の指定はデフォルトとしてオーバーライドされます。
関連項目:
詳細は、「CREATE
TABLE
」の「flashback_archive_clause」を参照してください。
ADD TABLESPACE
この句は、フラッシュバック・アーカイブに表領域を追加する場合に使用します。flashback_archive_quota
句を使用して、新規表領域内のフラッシュバック・アーカイブによって使用できる領域の量を指定できます。この句を省略すると、新しく追加された表領域内でフラッシュバック・アーカイブの領域は無制限になります。
MODIFY TABLESPACE
この句は、フラッシュバック・アーカイブによってすでに使用されている表領域の割当て制限を変更する場合に使用します。
REMOVE TABLESPACE
この句は、フラッシュバック・アーカイブによる使用から表領域を削除する場合に使用します。フラッシュバック・アーカイブによって使用される最後に残った表領域は削除できません。
削除する表領域にフラッシュバック・アーカイブの保存期間内のデータが含まれている場合は、そのデータも削除されます。そのため、この句を使用して表領域を削除する前に、データを別の表領域に移動する必要があります。
MODIFY RETENTION
この句は、フラッシュバック・アーカイブの保存期間を変更する場合に使用します。
PURGE
この句は、フラッシュバック・アーカイブからデータを消去する場合に使用します。
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PURGE
ALL
は、フラッシュバック・アーカイブからすべてのデータを削除する場合に指定します。この履歴情報は、フラッシュバック問合せで指定されたSCNまたはタイムスタンプがUNDO保存期間内である場合にのみ、フラッシュバック問合せを使用して取得できます。 -
PURGE
BEFORE
SCN
は、指定したシステム変更番号より前のフラッシュバック・アーカイブからすべてのデータを削除する場合に指定します。 -
PURGE
BEFORE
TIMESTAMP
は、指定したタイムスタンプより前のフラッシュバック・アーカイブからすべてのデータを削除する場合に指定します。
[NO] OPTIMIZE DATA
この句のセマンティクスは、CREATE
FLASHBACK
ARCHIVE
の[NO] OPTIMIZE DATA句と同じです。
関連項目:
フラッシュバック・アーカイブの作成の詳細およびフラッシュバック・アーカイブの簡単な使用例は、CREATE FLASHBACK ARCHIVEを参照してください。