CONCAT
構文
目的
CONCAT
は、2つ以上の引数を入力として取得し、すべての引数の連結を戻します。
引数のデータ型には、CHAR
、VARCHAR2
、NCHAR
、NVARCHAR2
、CLOB
またはNCLOB
を使用できます。他のデータ型の引数は、連結前に暗黙的にVARCHAR2
に変換されます。
char1
と同じ文字セットの文字列が戻されます。そのデータ型は、引数のデータ型によって決まります。
2つ以上の異なるデータ型を連結すると、可逆式変換となるデータ型が戻されます。したがって、引数の1つがLOBの場合、戻り値はLOBとなります。引数の1つが各国語データ型の場合は、戻り値は各国語データ型となります。
戻り値のデータ型に対するルール
すべての引数の中に:
-
NCLOBがある場合、またはCLOBおよびNVARCHAR2 /NCHARがある場合、戻り型はNCLOBです。
-
それ以外の場合でCLOBがある場合、戻り型はCLOBです
-
それ以外の場合でNVARCHAR2がある場合、またはVARCHAR2およびNCHARがある場合、戻り型はNVARCHAR2です
-
それ以外の場合でVARCHAR2がある場合、戻り型はVARCHAR2です
-
それ以外の場合でNCHARがある場合、戻り型はNCHARです
-
それ以外の場合、戻り型はCHARです
戻されるデータ型の例
CONCAT
(CLOB
, NCLOB
)はNCLOB
を戻します。
CONCAT
(CLOB
, NCHAR
)はNCLOB
を戻します
CONCAT
(CLOB
, CHAR
)はCLOB
を戻します
CONCAT
(VARCHAR2
, NCHAR
)はNVARCHAR2
を戻します
CONCAT
(CHAR
, VARCHAR2
)はVARCHAR2
を戻します
CONCAT
(CHAR
, VARCHAR2
, CLOB
)はCLOB
を戻します
CONCAT
(CHAR
, NVARCHAR2
, CLOB
)はNCLOB
を戻します
この関数は、連結演算子(||)に相当します。
関連項目:
-
CONCAT
演算子の詳細は、連結演算子を参照してください。 -
CONCAT
の文字の戻り値に割り当てる照合を定義する照合導出ルールは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の付録Cを参照してください。
例
次の例では、3つの文字列を連結します。
SELECT CONCAT( last_name, '''s job category is ', job_id) "Job" FROM employees WHERE employee_id = 152; Job ------------------------------------------------------ Hall's job category is SA_REP