DUMP
構文
目的
DUMP
は、expr
のデータ型コード、長さ(バイト単位)および内部表現を含むVARCHAR2
値を戻します。戻される結果は、常にデータベース文字セットの文字です。各コードに対応するデータ型については、表2-1を参照してください。
引数return_fmt
には戻り値の書式として、次の値のいずれかを指定します。
-
8は、結果を8進表記で戻します。
-
10は、結果を10進表記で戻します。
-
16は、結果を16進表記で戻します。
-
17は、各バイトがコンパイラの文字セット内の出力可能な文字(通常はASCIIまたはEBCDIC)として解釈される場合にのみ、文字として出力された各バイトを戻します。一部のASCII制御文字は、^X形式で出力される場合もあります。それ以外の場合、文字は16進表記で出力されます。NLSパラメータはすべて無視されます。
return_fmt
17を指定したDUMP
の場合、特定の出力書式には依存しないでください。
デフォルトでは、戻り値に文字セット情報が含まれません。expr
の文字セット名を取り出すには、前述の書式のいずれかの値に1000を加えます。たとえば、return_fmt
に1008を指定すると、8進表記で結果が戻り、さらにexpr
の文字セット名が得られます。
引数start_position
とlength
を組み合せて、内部表現の戻す部分を指定します。デフォルトでは、10進表記で全体の内部表現が戻されます。
expr
がNULLの場合はNULL
を戻します。
このファンクションは、CLOB
データを直接的にサポートしていません。ただし、暗黙的なデータ変換を使用してCLOB
を引数として渡すことはできます。
関連項目:
-
詳細は、データ型の比較規則を参照してください
-
DUMP
の文字の戻り値に割り当てる照合を定義する照合導出ルールは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の付録Cを参照してください。
例
次の例では、文字列式および列からダンプ情報を抽出する方法を示します。
SELECT DUMP('abc', 1016) FROM DUAL; DUMP('ABC',1016) ------------------------------------------ Typ=96 Len=3 CharacterSet=WE8DEC: 61,62,63 SELECT DUMP(last_name, 8, 3, 2) "OCTAL" FROM employees WHERE last_name = 'Hunold' ORDER BY employee_id; OCTAL ------------------------------------------------------------------- Typ=1 Len=6: 156,157 SELECT DUMP(last_name, 10, 3, 2) "ASCII" FROM employees WHERE last_name = 'Hunold' ORDER BY employee_id; ASCII -------------------------------------------------------------------- Typ=1 Len=6: 110,111